「自分は体力がないなぁ」と感じませんか?例えば、駅の階段を駆け上がっただけで息があがったり、買い物の荷物を持っただけで疲れてしまったり、出かけてもすぐお店に入って休みたくなってしまったり、誰だって経験がありますよね。
実際、運動したことがない人はいません。テレビの特集を見て健康グッズを買ってみたり、とりあえず腹筋をしてみたり、健康のためにと走ってみたり、みんな何かしらチャレンジをして、そして失敗しています。
その原因は大きく分けて二つ。“きつかったから”、“成果が出なかったから”のどちらかです。始めては三日坊主でやめ、また始めては三日坊主でやめを繰り返してきた人は多いです。つまり、みんな体力をつけたい、痩せたい、筋肉をつけたいと思っているわけですね。
でも、これからもきっと始めたところで続かないでしょう!原因は間違っているからです。私は元トレーナーとしてマンツーマン指導もしていました。そして、担当した人はみんな無理なく続けることが出来、身体の変化を感じてもらうことが出来ました。あなたもきちんとやれば続けることが出来て、結果体力もつきますよ。
今日は、正しいトレーニング方法をお伝えしていきます。今までのやり方が合っていたか確認してみて下さい。
体力がない人は初めからがんばらない
トレーナーが一番意識していることは何だと思いますか?それは担当した人に怪我をさせないことです。
例えば体重100kgを超える人に毎日10km走ってもらったらどうなるでしょうか。恐らく3日も経たずに怪我をします。その怪我が原因でその後1ヵ月以上トレーニングが出来ないこともあるかもしれません。
今まで運動をしてこなかった人は頑張りたくても頑張れないのです。しかし、始めたばかりの時はモチベーションが高いので頑張りたいのです。だから私は最初に自分自身で自分の身体を知ってもらうことから始めます。
単純に筋力や柔軟性もそうなのですが、筋肉そのものの硬さも重要です。筋肉はゴムで出来ています。イメージしてみて下さい。このゴムがずっと使われず硬くなってしまっていたとして、いきなり引っ張られるとどうなると思いますか?当然、あまり伸縮せずにブチブチちぎれてしまいます。まずは筋肉に少しずつ刺激を与えて柔らかくしなくてはいけません。
硬いかどうか知るための簡単なチェック方法として筋肉をギュッと押してみましょう。「イタタタタッ!」ってなったら筋肉が硬いです。まずは硬いかどうか知り、頑張り過ぎず怪我をしないように徐々に始めていきましょう。
走るだけでなく筋トレで身体をデザインする
体力をつけたいとなると真っ先にやるのが走ることです。特に女性の人はムキムキになりたくないという理由で筋トレをせずにとにかく走ります。自転車をこいだり、走ったりするような長時間の運動はもちろん大切です。でも、走るだけは間違いです。
では、何をしたら良いかというと筋トレをすることです。ちなみに筋トレ=マッチョも間違いです。筋トレをしてもイメージするようなマッチョになんかなれません。あれは相当な食事管理とハードすぎるトレーニングをしなければならず、例えなりたくてもなれないのです。
一般的にはせいぜい筋肉が引き締まって終わり。そして、筋肉がつくと一日に消費するエネルギー量も増えるので何も生活を変えていないのに体重は落ちたりします。筋肉をつける方が断然お得なのです。きちんと筋肉をつければ、基礎代謝も増えるのでリバウンドもしにくくなりますよ。
ちなみにモデルさんはあんなに細いのに大体ジムに通い、ハードな筋トレをしています。筋肉は身体をデザインする型になるので、なりたい身体に合わせて筋トレもした方が良いです。
ダッシュよりもウォーキングの方が痩せる
ウォーキングで十分痩せます。なぜなら、脂肪燃焼するには20分以上の継続運動が必要だからです。つまり20分間ダッシュし続けられる人がいるならばウォーキングよりも痩せますが、そんな人はアスリートでも多くはありません。
ではなぜ脂肪燃焼まで時間がかかるのか。それはホルモンが関係しています。人間は動き始めてすぐは身体の中にある糖質をエネルギーに変えて動きます。
でもそれが15分くらい過ぎると、このままエネルギーを燃やし続けるとエネルギーがなくなってしまうと思い、身体がエネルギーの生み出し方を変えます。それが脂肪を燃やしてエネルギーに変える脂肪燃焼です。15分以降はしばらく脂肪燃焼タイムなので張り切って歩きましょう!
歩くくらいで痩せないと思う人もいるかもしれませんが、先に述べた筋トレをして、筋肉をつけていれば歩くだけでも充分痩せるのです。走ったってすぐ止まるくらいなら、ゆっくりと確実に歩き続ける方が体力や痩せるための近道なのですよ!
元トレーナーが教える正しいトレーニングまとめ
自分の今までやっていたトレーニングはいかがだったでしょうか。走るだけだったり、がむしゃらに頑張ったりしていませんでしたか。
では、まとめます。
・運動始めは怪我をしないように頑張り過ぎない
・筋トレをした方がエネルギー消費も多くなるのでお得
・ウォーキングでも20分以上動き続ければ脂肪燃焼できる
体力がないと思ったら、体力をつけましょう。でも、体力は今日やったところでつきません。自分の身体と相談しつつ、正しい方法で、かつ続けられる方法を探してみて下さい!