【元教師が語る】打ち上げに呼ばれないのは嫌われている証拠?

打ち上げに自分だけ呼ばれなくて落ち込んでSNSを見る女性学校

 打ち上げに呼ばれなかったことが後でわかったら、実に悲しいことですね。さらにSNSなんかで楽しそうな写真がアップされていたら、なお一層落ち込みます。

 こういう行為は一般には「仲間はずれ」というと思うのですが、仲間外れをする者と仲間外れにされる者との二者で構成されます。仲間外れにする側は必ず複数なので、暴力的行為がなくても集団リンチに近いものだと思います。

スポンサーリンク

江戸時代の「村八分」とどう違う?

 江戸時代にはこんなしきたりがありました。「村八分」です。

 「村八分」とは、江戸時代以降、村落共同体で行われていた私的制裁です。村のおきてに従わない者に対し、村民全体が申し合わせて、おきてに従わない家と交際を断つことです。

 村の交際である冠・婚・葬・祭・建築・火事・病気・水害・旅行・出産・年忌の10種のうち火事と葬を除く8種に関する交際を絶つことから八分と言われていました。

 現代の「仲間外れ」とどう違うのでしょう。「村八分」の場合は、具体的な村の行事に参加させないということにありますが、これらの交際は村落共同体の生業や生活にとってなくてはならないものですから、それを破った者に対する制裁は非常に厳しいものだということができます。一方共同体に復帰したければ、ルールに従って詫びを入れれば復帰できることになっていました。

スポンサーリンク

「仲間外れ」の論理と倫理

一方「仲間外れ」は、仲間内で自然発生的にできた、おきてやルールを破ったことに対して交際や連絡を絶つ事ですよね。ここまでは「村八分」と変わらないと思います。なぜそんなことをするのでしょう。

さて、「仲間外れ」されやすい人はどんな特徴の人なのでしょう。こんなことが言われているようです。

  1. 誘いを毎回断る人
  2. 悪酔いする人や酒癖の悪い人
  3. 自分のことをあまり話さない人
  4. つまらない人
  5. 集まりに参加したいと言わない人、興味を示さない人
  6. 広く浅い交友関係ばかりの人
  7. 誘われても文句を言う人
  8. 誘われた時に困った顔をする人

大きくまとめると「空気が読めない(生真面目な)」人、「コミュニケーション能力(態度・所作も含む)に問題がある」人や「酒癖の悪い」人ということになるようです。

スポンサーリンク

どうすれば「仲間外れ」を避けられるのか

 「仲間外れ」されやすい人の反対を行けば良いわけですが、そんな生易しいものじゃないと言われるでしょうね。

 しかし、考えてもみてください。打ち上げにさそわなかったりした人は、確かにあなたをよびたくない理由(理不尽なものでも)があったわけですが、一定の時が経てば(進学や卒業、転校、就職などの人生の画期)そんな「仲間外れ」をしたことなどは大抵忘れてしまっています。

 ですから「仲間外れ」されにくい態度を身に付けるほかないのです。でもそんなこと面倒くさいですね。バカらしいですね。やはり自分らしく自然体でいるべきです。

少し時分の性格の見方を変えましょう。「空気が読めない」人は、「自分は何事にも慎重なのだ」と評価し直しましょう。「コミュニケーション」下手の人は、自分は「思慮深くて奥ゆかしい人物だ」と捉えなおすとよいと思います。そしてそう振舞えばそれらしくなりますよ。その他の性格や言動も同様に考えてみましょう。「酒癖の悪い」のは論外です。酒をやめましょう。

スポンサーリンク

「村八分」その後

日本社会には、古来の原始共同体の延長線上にあり、日本人の集団行動の基礎をなしていると言えます。集団の成員に気遣いながら行動するという日本人の共同性という助け合いという価値があります。しかし反面村落共同体は排他的で他の地域との交流は少ないということにあります。心理的にはやはり異分子を排除してしまう傾向があるように思います。

悲しくも日本社会の遅れた面ですね。

スポンサーリンク

まとめ

  1. 江戸時代の「村八分」村落共同体で行われていた私的制裁。ルールやおきてを守らなかった者を無視するなどの「仲間外れ」の行為とまったく同じ
  2. 「仲間外れ」をされやすい人には共通の特徴がある
  3. 「仲間外れ」にされない方法はある
  4. 「村八分」は「仲間外れ」などは、異分子を排除するという共同体の遅れた面