筆者は小学校と中学校の卒業式には出席しましたが、高等学校と大学は出席していません。高等学校については、2年で退学したため出席する権利などありませんでした。大学については、取得単位が足らず追試験を受けるはめに。卒業証書は後日事務室にて受け取りました。退屈な式辞など聞かずに助かりました。
かっこ悪いし、あまり教訓にもならない話ですね。
卒業式に出たくない理由
- 出たくないから
- 面倒だから
- 出る意味がわからないから
- 式典が好きじゃないから
- ぼっちだから
- 卒業式の最後まで嫌な記憶をつくりたくない
などがあるそうです。さもありなんですね。結局は学校生活になんらかの問題を抱えた生徒、つまり「不登校」「不登校予備軍」です。
卒業式に出なくても卒業はできるし、卒業証書ももらえます
卒業式は出たくないなら出なくてもまったく問題はありません。卒業もできるし、卒業証書ももらえます。
卒業式というのは、教育課程を全て修了したことを認定し、そのお祝いをする式典なのです。学校教育法施行規則によって定められた“単なる”学校行事です。
こういう各学校の修了ごとに式典のある国は、日本と韓国のみだそうです。
不登校出たくないのは、当たり前
不登校の人は、今まで登校していなくて卒業式だからといって、突然登校するのもなんだか気が引けるし、クラスメイトもあいつが来るわけないと思っているだろうし、でも出ておかないとなあ。と思い悩んでいるでしょうね。
卒業式は出なくても、卒業できるし、卒業証書ももらえると先ほど書きましたから、後は気持ちの整理ということです。
じつは、筆者の愚息は中学校3年生の12月ころから不登校になり、卒業式を迎える時期になりましたが、私たち親はどうするのだろうかと思いながら何も触れませんでした。やがて卒業式を目前にしながら授業にも出席できるようになり、卒業式にも出席しました。どういう心境の変化があったのか、何も話さなかったのでまったく分かりませんでした。
出席するのも後悔、欠席するのも後悔なのか
「不登校新聞」なる不登校の専門紙が、10代~40代までの不登校当事者と経験者の80人から取った卒業式の出欠状況をアンケート調査があります。
それによると、卒業式出席者の感想は「出席してよかった」32%、「欠席すればよかった」24%、「どちらともいえない」44%となっています。つまり、出たくなかった気持ちの程度の差がそのまま出ただけのことだと考えられます。だからどうした、というあまり意味のない結果ですね。
欠席者の感想をみると、「欠席してよかった」80%、「出席すればよかった」7%「どちらともいえない」13%となっています。出席していなければ卒業式の評価はできませんし、もともと欠席した人ですから欠席したい気持ちの程度がかなり高かった人なのですから、このような結果になるのは当たり前です。
なぜ、このような調査をしたのでしょう。おそらく生徒らの卒業式前の卒業式に対する意識と、卒業式終了後の卒業式に対する意識の変化を調べたかったのでしょう。
卒業式のあり方やよりも不登校をなくすことが大切
卒業式に出なかったとしても、なんの不利益も被らないし、その後に不都合なことも起こりません。ですからどうしても出席したくないなら、欠席した方がよいと思います。肝心なのは、欠席したことの事実を後ろめたく思ったり、引きずらないことです
卒業式を欠席する生徒を、なんとかなくそうとする学校側の取り組みがあるのでしょうが、
まとめ
- 卒業式に出たくない理由は不登校と重なる
- 卒業式に出なくても問題はない
- 卒業式に出ても出なくても後悔は残る
- 卒業式のあり方よりも不登校をなくすことが大切