遺書の書き方に決まりはある?中学生が自殺の前に遺すべきこととは?

紙に書いた「遺書」の文字生活の知恵

日本の自殺者は減少しているものの、2017年の世界の自殺率ランキングでは、13位にランキングしています。自殺する年齢は様々ですが、1539歳の比較的低年齢の自殺率が高いのです。

自殺の一番の理由は、いじめです。いじめを受けて自殺しても、遺書がないといじめの事実を追えません。自殺する選択をせざるを得なくなった時は、遺書を残すことが大切です。そこで、中学生の遺書の書き方と自殺の前に遺すべきことをご紹介します。

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中学生の遺書の書き方

中学生の遺書の書き方に決まりがあるかというと、実は特に決まりはありません。でも、やむを得ず自殺する選択肢を選ぶことになったら、遺書に様々なことを残しておくと周囲が把握できない事実が分かったり、遺された人の気持ちを落ち着けることができます。

遺書に自殺することを決めた経緯を遺す

何も言わずに自殺してしまうと、周囲の人は何が自殺の原因となったか把握する術がありません。例えば、いじめが原因で中学生が自殺した場合、事情を把握するために先生が生徒から話を聞いたり、アンケートを取ったりするものです。でも、証言次第で事実が歪むことがあるので、事実を把握しきれない場合もあるのです。

例えば、あなたをいじめたグループがあるとします。あなたがいなくなってしまえば、そのグループの子たちがいじめを認めない限り、いじめの事実は分からないままになります。そうなれば、あなたが自殺した理由が分からないだけでなく、いじめた子たちを裁くこともできないのです。

遺書に事実を遺す

あなたが遺書を残さず自殺してしまったら、あなたがどんな思いでこの世を生きてきたか誰もしる術はありません。自殺を決意するくらいですから、事前に家族や友達に相談したりすることはないでしょう。

自殺することを決めるまでには何かしらの出来事があったはずです。その事に耐えられないから、止むを得ず自殺という道を選んだと思います。その原因がなんであったとしても、遺書に事実を遺すようにしてください。

自殺したい時は、今すぐにでも実行したくなるものです。でも、そんな時に遺書を書くと、少し気持ちが落ち着いて自分を客観的に見ることができるかもしれません。「こんなことのために自分は自らの命を絶つのか」と思えたら、自殺を思いとどまるきっかけになります。

遺書に家族への思いを遺す

あなたの事を一番に考えてくれるのは誰だったでしょうか?それはおそらく、家族だったと思います。特にご両親はあなたが生まれてからあなたのことをずっと大事に育ててきてくれたのではないでしょうか?

そんなあなたがある日突然、自ら命を絶ってしまったら、家族はどう感じるでしょうか?そこまで思い詰めていたあなたに気づいてあげることができず、自分たちを責めるかもしれません。

あなたがもし死を選択しても、あなたがこの世を去らなくてはいけなくなった思いを最愛の家族のために遺書で残してあげてください。家族はあなたの思い知って悲しむことと思いますが、何かしらの原因があればそれを解決するために動けるのです。

遺書に友達への思いを遺す

あなたには仲が良かった友達がいるのではないでしょうか?もしあなたがこの世を去れば、あなたの周りの友達にとても大きな影響を与えることになることでしょう。「何で死んでしまったんだろう。」「何か悪いことしちゃったかな。」と友達は悩むはずです。いつもいるのが当たり前だった友達だからこそ、失った時に大きなショックを感じるものです。

今更友達に色々説明したくないかもしれませんが、せめて仲良くしていた友達に遺書で死を選んだ理由を教えてあげて欲しいと思います。そうすることで、友達はあなたを失ったことから立ち直っていけるのです。

遺書に自分がいなくなった後のことを遺す

遺書には他にも書いておいてほしいことがあります。それは、自分がいなくなった後のことです。例えば、自分が使っていたものは誰に使わせたいとか、これは残さず処分して欲しいとか、色々あると思います。

遺書の中で、この手紙は誰に渡して欲しい、自分の死を誰に伝えて欲しいなどなど、自分がいなくなった後のリクエストを書いておくのもいいと思います。遺された人が困らないように伝えておけば、家族も遺品を整理しやすくなるものです。

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まとめ

・遺書に書き方のルールはない

・遺書に自殺の経緯を遺す

・遺書に事実を遺す

・遺書に家族への思いを遺す

・遺書に友達への思いを遺す

・遺書に自分がいなくなった後のことを遺す

未来ある中学生が自殺を決るなんて、こんなに悲しいことはありません。でも、人間は生きているとどうしようもなく辛いことがあるものです。そんな時、遺書を書いて自分の気持ちを一度整理してみて欲しいと思います。それからでも、死ぬのは遅くありません。