高齢者の病気の中でも厄介なのは認知症といわれています。
年齢共に親の物忘れが激しくなっていると感じたことはないですか?
うちの母親と話している時、友達や近所の人の名前が思い出せないと言っていることがありました。でも、しばらく経つと思いだしたりしていたので、老化による物忘れだと笑い合っていたものです。
認知症も物忘れの一部ととらえられがちですが、認知症は老化による物忘れとは違うそうなのです。老化は、脳が生理的に老化した状態で、認知症は、何らかの病気脳の神経細胞が破壊されて起こるものなのです。
脳の神経細胞が破壊されるというのも怖いですが認知症が進行すると理解力や判断力がなくなるため、生活自体に支障が出てしまうのです。
認知症に対する厚生労働省の取り組みとは?
高齢化社会が急速に進み、認知症患者が増加している現状に対して、厚生労働省が取り組んでいることはあるのでしょうか。
厚生労働省のHPでは、2025年に向けて、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指し、「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者にやさしい地域づくりに向けて~」(新オレンジプラン)を関係11府省庁と共同で策定しています。(厚生労働省HP参照)
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)パンフレットは、厚生労働省のサイトからダウンロードができますので、気になる方は、チェックしてみてください。
認知症の種類
認知症は、認知症という1つの病気だと思っていたら、実はそうではないようです。認知症には「三大認知症」といわれるものがあるのです。それは、「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「血管性認知症」の3つです。
アルツハイマー型認知症
一番多いのは、アルツハイマー型認知症で、認知症全体の半分を占めているのです。3大認知症のことを知らない方でもアルツハイマーという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
アルツハイマー型の悩は、ベータたんぱくや、タウたんぱくといった異常にたんぱく質がたまり神経細胞が死んでいるため、腦が縮んでしまうのです。記憶機能を担う海馬から萎縮が進み、脳全体へと広がってきます。女性に多い認知症で、徘徊やものつくろいの症状が出るのが特徴的。
レビー小体型認知症
「レビー小体」ができ、神経細胞が死滅してしまうことで起きるのがレビー小体型認知症です。腦に明確な萎縮が見られないことが多いのが特徴で男性に多いようです。うつ状態やパーキンソン症状が見られることが特徴です。
血管性認知症
脳梗塞や脳出血などが原因となり、腦の血液循環が悪くなり、腦の一部が壊死することで起きる認知症。腦を見ると、壊死した部分が確認できる。男性に多く見られ。手足の麻痺やしびれなどが特徴的な症状。
認知症予防に効果的な食事とは?
認知症予防に効果的な食事ってあるのでしょうか?食事で取り入れたい食材があるようなので、いくつかご紹介していきたいと思います!
魚
DHAは人間の体内で作ることが難しい必須脂肪酸の一種。腦によいとされ、イワシや青魚など脂ののった魚に含まれています。魚で摂取しにくい場合は、サプリメントなどで効果的に摂取するのもおすすめです。
大豆製品
大豆に含まれているレシチンは、脳細胞に多く存在する成分です。記憶力・集中力を高めることで、アルツハイマーの予防になるといわれています。日本人になじみのある食材なので、食事に取り入れやすいですよね。
オリーブオイル
オリーブオイルを摂取すると、腦から有害な不要物がなくなり、記憶力がよくなるそうです。オリーブオイルはそのままサラダにかけてもいいですし、加熱して使うこともできるので、使い勝手がよく、続けられそうですね。
他にも、カカオ、セロリといった食材も認知症に効果的と言われています。
まとめ
認知症を予防する食事や厚生労働症の取り組みについてご紹介してきました。
高齢化社会が進むにつれて、高齢者ドライバー問題や、高齢者の働き方問題など色々な問題が取り沙汰されています。
高齢者の認知症問題は、深刻さを増すばかり。今後の対策強化はもちろん、事前に予防して防いでいくことが大切ですね!