最近は就活と同じくらい頻繁に使われるようになった終活という言葉。以前電車の駅のホームにいた40代くらいの夫婦が“しゅうかつ”について話していましたが、どっちの“しゅうかつ”の話をしているのか漢字変換できなかったことがあります。
少し前であれば、死ぬときのことを話すなんて「縁起でもない」と叱られたものですが、今の時代は違います。
むしろ死ぬときのことを考えている人の方が偉いと思われるくらいです。ちなみに終活とは死ぬ前の準備のようなものです。その準備をすることで自分自身も後悔がないように、残された人が困らないようにする活動を言います。
私は30代男性です。死ぬのはまだ先のことだと思っていますが、今は私くらいの年齢の人でも終活をするというではありませんか。
「早くない?」と思うでしょうが、これは単に準備は早い方が良いという話ではないのです。これからを生きるからこそ終活はすべき。大切な人がたくさんいる人ならばいる人ほど「自分もやらなくては!」と思うはずですよ。
終活の始まりはエンディングノートから
終活という言葉は知っていても具体的に何をするのかは知りませんよね。私も最近知ったのですが、まずはエンディングノートを書くらしいです。
エンディングノートは大きく2種類あります。アナログ式にノートを買って記入するか、デジタルにデータとして所有するかです。ノートなら文房具屋や本屋に売っていますし、デジタルデータならばアプリで取ることが出来ます。30代はデータで残す人の方が多いみたいですね。
終活という言葉の生みの親は市川愛さんという方ですが、エンディングノートなんて洒落た名前を付けたのは終活に明るいイメージを持って欲しかったからでしょうね。そのまま日本語に訳してしまうと終局のノートですから。内容も暗くなりそうです。
エンディングノートは自分を映す
ではエンディングノートにはどのようなことを書いていくのでしょうか。それは自分自身のことです。よくよく考えてみると人間は自分しか知らないたくさんの秘密を抱えて生きています。
例えばクレジットカードの暗証番号とかは秘密っぽいからわかりやすいですよね。でも交友関係や血液型なんかは、自分自身は知っていて当たり前ですがまわりは知らない個人情報です。自分が死んだら誰に連絡して欲しいとか、死んだときに使われる写真はこれが良いとか、そんな情報も書いておくと良いでしょう!
どういった内容のことを書けば良いかわからない人も、市販されているエンディングノートの中には項目を埋めるだけなんてものもあるので簡単です。残しておきたい内容だけを埋めていきましょう。私自身がその項目の中で大事だと思ったのは、定期購読しているものや、月謝を払っているものについて書き残すことです。残さなければ誰かが払わなくてはいけなくなりますものね。
エンディングノートを30代で書くことに意味がある
ここまでの話だとエンディングノートは誰でも書いた方が良いという話で終わってしまいます。ですが、エンディングノートは30代こそ書くべきであり、価値があることなのです。30代と言えば社会人としてまさに働き盛りな年代です。今までの経験を踏まえてこれから更に飛躍していこうとする大事な時期です。
そこで、エンディングノートを使って振り返るのです。自分は今何を背負って生きているのか。そして、これからどう生きていくことが更なる幸せに繋がるのか。例えば、死んだときに連絡して欲しい友人はあなたにとって本当に大切な人のはずです。
自分の財産を誰かに残すことを考えれば、どのくらい残してあげたいかを考えるきっかけにもなります。また、エンディングノートには大事な人へのメッセージを残したりもします。自分にとって親や家族がどれほど大切か改めて気づかされるはずですよ。
そう!エンディングノートを書くことで逆にまだまだ生きていかなければならないと思えるようになるのです。今までを受け止め、これからを生きる活力にするなら30代の今が何よりのタイミングだということです。
まとめ
終活の言葉を広めた市川さんは本当にすごいですね。今の時代には特に合っているように感じます。
では、まとめます。
・終活を始めるならエンディングノートを用意する
・エンディングノートには残すべき自分の情報を書き込む
・大切なものに気付かされるので、エンディングノートは30代で書いた方が良い
死は誰にでも訪れるものです。それは遠い未来の話かもしれないですし、明日かもしれません。未来のことは誰にもわからないですが、生きるなら精力的に生きていきたいですよね!あなたもエンディングノートを使って一度自分を見つめなおしてみませんか?