つい最近、自宅の近辺に新たなコンビニが開店しました。
ところが、なかなか店長が決まらず開店日ぎりぎりまで「経営者募集」の張り紙が出ていました。いつの間にか決まったのか、決まっていないのかわかりませんが、どうやら無事開店したようです。
また、筆者在住の町には、珍しくフランチャイズでなく個人経営のコンビニがあります。利用したことはないのですが、小売りばかりでなく多角的な経営を行って生き残りにかけています。
実はコンビニは店舗が多くなりすぎていることから経営が厳しいところが多いんです。
セブンイレブン、ファミマ、ローソン店長の初任給は20万~25万円
セブンイレブンの店長は、20万円から25万円となっています。店長候補から店長に昇格すると、月給28万の昇給するようです。
ファミマの店長の初任給は24万円で店長手当が1万円です。時間外手当やボーナスがあり、通勤手当も全額支給となります。
ローソンの場合は、21万7000円以上の初任給です。20代の店長の給料モデルが月給23万円と時間外手当・ボーナスとなっています。
しかし、彼らの労働に見合った給与なのでしょうか「オ―プンから1か月も休んでいない」店長もいるといいます。
超激務で年収290万円?
年収290万円。フランチャイズのオーナー店長が1年間1日も休まず働き、週に3日は徹夜勤務をこなしてですよ。あまりにひどすぎると勤務実態です。これに近い実態は多くあると言われています。
収入の実態は、信頼できそうなデータはあまりないのですが、オーナーが自ら店長っを兼任している場合、年収200万円程度の人もいれば、複数点を経営して年収2000万円以上の人もいるようです。雇われ店長の場合は、月収20万円~30万円程度になる人が多いようです。
これほどの差が生まれるのは、いったいどういうことでしょう。「がんばり」の違い? 「店長の能力の差?」究極、営業総利益から従業員給料の削減(家族総出経営)や光熱費の削減で収益を上げる他はないでしょう。
厚生労働省の「労働白書」を参考にして算出したデータ(推定)がありますので、あげておきます。もともとのデータは社員やフランチャイズ店長も含めています。
- 20代:20万円~25万円
- 30代:25万円~40万円
- 40代:40万円~50万円
手取りでは18万円~27万円程度になり、平均年収は500万円~550万円ほどと予測されます。全労働者の平均より若干高いとはいえ、年収200万円代の人もいるので格差が異常に大きいといえます。
コンビニの店舗数が多くて経営は成り立つのか
2016年度のコンビニの店舗数は、全国で5万7818店になっています。よく歯科医医院はコンビニより多いと言われますが、確かに2017年では6万8872軒と確かにコンビニより多くなっています。
コンビニと歯科医院の数を比べるのが趣旨ではありませんが、両者ともよく経営が成り立つものだと驚きます。コンビニも歯科医院も競争が激しいと言えるでしょう。
人口1万人あたりのコンビニの店舗数は、1位は北海道の3.71軒、2位は沖縄県の3.11軒、3位は茨木県の3.01軒となっています。最下位は、奈良県の1.55軒、46位は徳島県の1.60軒、45位は兵庫県の1.71軒となっています。人口が多い兵庫県が45位とは以外にも少ないですね。大阪府も少なく42位の1.85軒です。人口が少ないのに佐賀県は8位で2.73軒となっています。
外国人スタッフが増えているけど…
最近どのコンビニに行っても外国人のスタッフがいますね。筆者が住んでいる田舎の町でも同様です。たいていは留学生ですが、日本語がうまいのにはいつも感心させられます。
深刻な人で不足を補うために週28時間上限で雇われている。今後も増え続けるでしょう。これって日本人スタッフの給与を引き下げることにしかならないのではないでしょうか。またAIの導入が一部コンビニで試験的に開始され、おそらく遅かれ早かれ導入が始まり多くのスタッフ、店長は首をきられることは間違いないでしょう。収入をあげるどこらか路頭に迷わざるを得ないことは、大げさな話ではなくなります。
まとめ
- これほど増えたコンビニ、経営はなりたつのでしょうか
- 差が大きすぎるコンビニ店長の年収
- 上位3社の店長の初任給の比較
- 外国人スタッフの導入は単なる人で不足の解消だけでない影響がある
- AIの導入は刻々と進んでいる。その先にあるのは…