「あの案件どうなった？」「いい案件あるよ！」など、ビジネスでよく使われる「案件」という言葉。
さてあなたは案件という言葉の意味を理解して正しく使っているのでしょうか。実はこの「案件」という言葉、実際には意味がいくつかあります。これらそれぞれスマートに使いこなせてこそ、かっこいいビジネスマンになれるのではないでしょうか。
ビジネスシーンでよく使う「案件」の意味とは！？
案件には現在進行形、未来形、訴訟事件などで使うことがあります。ビジネスでは訴訟事件についての案件は扱うことがないので、まずは他ふたつについて説明していきます。
最初に、打ち合わせの最中や仕事場での会話で「あの案件」なんて使い方をしますよね。その案件の意味のひとつめは、現在進行形の、今問題として上がっている事案、という意味です。
もうひとつは未来系で、求人募集だったりモニター募集などこれから行うべき事案のことです。
簡単に言うと、案件とは仕事の内容、問題、課題、タスク、ミッションという意味なのです。英語ではitemやmatterと呼びます。
案件というと仕事ができそうなイメージがあってかっこいいですが、日常で使うには少し不向きです。あまり頻繁に「案件」と使っているとちょっとイメージが悪いので、ビジネスシーンでのみ使うことをオススメします。
案件はひとつのビジネスの目標のこと
案件という言葉はビジネスシーンなら色々な場面で使用することがあると思いますが、一般的に営業職の人からすると案件は相手に提案する新しいビジネスのことを指すのが一般的です。取引相手に案件を説明し、契約を結ぶことが仕事となります。
そういった時に相手に「前回ご説明させて頂いた案件について質問はありませんか？」などと使ったりします。この場合、「案件＝今着手している（する予定）のビジネス」ということですね。
案件は最初にも説明した通り、仕事の内容、問題、課題、タスク、ミッション、とも同じ意味で言い換えが効きますが、会議の場では案件という言い回しを使うことがほとんどでしょう。特にミッションなんて言い方はしている人はいないのではないでしょうか。
案件とはつまりその仕事の内容のこと。では今自分が向き合うべき案件をうまくこなすためにはどんなことに気を使えば良いのでしょうか。
案件を完了させるためには準備が大切！？
ひとつの案件を達成するには、一番大切なのは「準備」だと言われています。案件を取引先に提示する前に、会議にかける前に、準備がきちんと整っているか確認することが重要です。
例えば買い物に行かなければいけないというタスクがあったとします。これはプライベートでの例えですが、仕事だったら失敗は許されませんよね。
するとまず、買い物に行く前に身支度をするとか、お財布にお金がきちんと入っているか確認するとか、買うものをどこで手に入れるか下調べをするとか、もしもここに売っていなかったらあそこに行こうと考えたりとか、たくさんの準備が必要ですよね。
それを仕事の案件に対してもしっかり行えなければいけないということです。
自分で期限を設定し、それまでに下準備をし、ハプニングが起きた時にどう対処するかを準備し、何が優先かを決めておいたり、考えれば考えるほどやるべきことはたくさん見つかるでしょう。
最終的にその案件をどう成功に導きたいかという目標を立て、それまでの道のりを逆算し作っていかなければいけません。何が起きてもその場で臨機応変に対応できるのは経験を積んでからのこと。完璧な自信がない限りは案件に対する準備はしっかり行いましょう。
仕事では基本的に常に時間に追われていることが多いと思います。そんな中で案件をどれもこれも着手してしまうと体力的にも追いつかなくなってしまいます。
本当に大切な案件はどれか、準備で一番大切なものは何か、それもしっかり把握できるようになったら仕事も効率的に進み、本当の「案件」の意味も理解できるのではないでしょうか。
