皆さんは、ドライバーがつけるマークとして知られている「初心者マーク」はご存じですよね?免許取り立ての頃、つけた覚えがある方も多いはずです。
それとは別に、高齢者ドライバーがつけるマーク「もみじマーク」はご存じですか?
目にはしていても以外と意識していない方もいるかもしれません。私の父親も70代ですから、もみじマークをつけて運転しています。でも、最初は年寄り臭いからもみじマークをつけたくないと言っていました。
若い頃から運転していると、運転に自信をもっているので、70歳になっても「こんなマークつけなくても大丈夫だよ!」と言うかもしれません。でも、もみじマークをつける、つけないは自分で選択することではないのです。
ドライバーであれば、いつかはお世話になる高齢者ドライバーマーク「もみじマーク」についてご紹介していきたいと思います。
高齢者のもみじマークの表示は70歳からの努力義務
もみじマークはその名の通り、もみじを模したようなマークです。デザインが可愛いので、マイカーのアクセントにつけたくなる方もいるかもしれませんが、それはNGです!
というのも、もみじマークは70歳からのドライバーの努力義務だからです。これは、道路交通法に基づいた標識として、75歳以上のドライバーが運転する普通自動車に表示されるものなのです。
もみじマークは、1997年に努力義務規定として導入されました。また、2002年には、努力義務の対象となる年齢が70歳に引き下げられたのです。
更に、2008年には、75歳以上を対象に高齢者マークの表示が義務化されました。そして、2009年には75歳以上を対象にしたもみじマークの表示義務が撤回されて、70歳以上のドライバーを対象にした努力義務となったのです。
高齢化社会の到来など、時代と共に様々な変化を受け、現在は70歳以上のドライバーを対象にした努力義務となっているのですね。大切なことにも関わらず、意外と知らないという方は少なくないかもしれません。
もみじマークは新たなデザインへ
最初にデザインされたもみじマークは、涙のような形をしていて、白の縦のラインが入り、オレンジと黄色2つのカラーで分かれているものでした。これは、シンプルで視認性も高く、なじみやすいデザインだったと思います。
その後、2010年には新デザインのもみじマークが登場したのです。この新デザインのマークは、四つ葉のクローバーを模したもので、四つ葉のクローバーの葉の部分が、オレンジ、黄色、黄緑、青緑の四色に分かれています。
2011年からこの新デザインのマークが使用会となりましたが、従来のもみじマークも使用可能だそうです。
もみじマークはどこで入手できるの?
70歳を迎えるドライバーは、努力義務としてもみじマークを普通自動車につけなければいけないことはお分かり頂けたと思います。
でも、もみじマークはどこで入手できるのでしょうか?もみじマークは、警察署、免許センター、自動車学校等で購入可能とのことです。意外なところでは、ホームセンターや100円ショップでも購入できるそうなので、お買い物のついでに買うことができそう!
高齢者ドライバーが使う「もみじマーク」まとめ
もみじマークについてご紹介しましたが、知っているようで知らないこともあったのではないでしょうか?
大切なポイントは、もみじマークさえつけておけば、安心ということではないということ。
以下のポイントに注意することをおすすめします。
1.的確に状況判断を行い、危険を回避する。
2.車間距離を十分にとり、追突事故を防ぐ。
3.目や体の疲れを感じたら、車を停めて休んだり、運転を代わってもらう。
他にも高齢者が運転する上で気をつけたいことは色々あります。
高齢者ドライバーの事故を未然に防ぐために、もみじマークを有効に利用したいものですね!