【社会の闇】不祥事を起こした教員は〇年で復帰できるんだぜ

JKに仲良く話しかける不祥事を起こしそうな教師学校

 わいせつ事件などを起こして懲戒処分を受けた教員は、2016年度で226件に上り、増加傾向が続いている。懲戒処分者は全体では2016年度8,038で過去最高となっています。

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不祥事を起こした教員も事後3年たてば教員として働ける

 そもそも、これまで事件で免職になった教員が他地域で復職して再び事件を起こすケースが後を絶たないことが問題となっていました。

 教育免許法の規定では、懲戒免職や分限免職の処分を受けた時や、禁固以上の刑を受けたときに教員免許が失効しますが、3年たてば再発行が可能となっているからです。

この実態を受けて文部科学省は2020年度までの運用をめざして、懲戒処分を受けた教員について教育委員会で共有できる仕組みづくりに乗り出すことになりました。

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不祥事を起こす問題教員を生み出さないために

バスケットボールが落ちている体育館

 こういった事件を起こす問題教員については、はたして教育職員として適格なのかどうか、はなはだ疑問に思わざるを得ません。

 事件を起こした教員については更生教育をしっかりと行う必要があります。これは座学だけでなく、適切で効果のある教育が必要です。また教員採用試験においても知識、技能や面接評価だけでなく、教員としての適性についての評価をくだすことも必要になってきていると思われます。

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大学での教員の不祥事はあるのか

二宮金次郎の石像

 もちろん大学の教職員でも不祥事はあり、よく報道されています。多いのは大学に関係する補助金関係や研究費の不正使用などが多いように思います。その他はどこの企業や団体にもあるような部類のものだと思います。

大学における不祥事ついては文部科学省の統計の中には見当たりません。私が探しだせなかったのかもわかりませんので、私が直接見聞きした体験をお話しします。

 それは学校現場ではあってはならない不正行為(カンニング)です。学生がこの行為を犯し発見されれば厳しく罰せられます(受験全科目無効&一定期間の停学など)。それは実際に不正行為が実行に移されることはなかったのですが、それまでにない現代的なケースでした。

ある教員が定期試験の問題を事前に特定の一女子学生に漏らしていて、その女子学生の友人の告発で明るみになりました。実は当該教員と問題を漏らした女子学生とは不倫の関係でした(別の学生の告発で発覚)。

女子学生はこの件については、渡された書類が問題とは知らされず、タイプ(当時ワープロは普及していない)をしておくようにと頼まれた。ということでした。

一方教員は試験問題なのは確かであるが、コピー屋でコピーした際に原稿を忘れて、それを誰かが見つけて持ち去ったとの証言でした。

結局、試験問題を差し替えて定期試験を実施することになりました。犯罪というわけでもなく、教員は非常勤講師という立場の故、これ以上の真相を究明する手立てもなく教員には厳重注意とするのみで、女子学生に対してはうやむやに終わってしまったというものです。

その後の二人がどうなったかは知る由もありませんでした。こんな重大なことを「不倫」という緊密な人間関係と通して簡単に行ってしまうのには、大変驚きました。

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教員の不祥事事件は何ともしがたいのでしょうか?

ぐちゃぐちゃの絵の具

少し古い(平成18年度)文書ですが、文部科学省では「」(抜粋)次のようにまとめています。

1.教員をめぐる現状:文部科学省

社会構造の急激な変化への対応

「現在の変化に迅速にかつ適切に対応するためには、これまで以上に、必要かつ高度な専門的知識・技能を習得し、適時に刷新していく」

学校や教員に対する期待の高まり

「今後は、社会全体として子供の教育を支えるますます重要となる。このような意味で、保護者や地域住民の学校運営への参画を進め理解と協力を得ながら教育活動を進める」

学校教育における課題の複雑・多様化と新たな研究の進展

「学校教育における課題の一層複雑・多様化」

教員に対する信頼の揺らぎ

「教員の中には、子どもに関する理解が不足していたり、教職に対する情熱や使命感が低下している者が少なからずいる」

教員の多様化と同僚性の希薄化

「教員の中には多くの業務を抱え、日々子どもと接しその人格形成に関わっていくという使命を果たすことに専念できずに、多忙感を抱いたりストレスを感じる者が少なくない」

退職者の増加に伴う量及び質の確保

「現代の教員の年齢構成はいわゆる中堅層以下の世代が少ない構成となっている。今後、大量採用期の世代が退職期を迎えることから、量及び質の両面から、優れた教員を養成・確保することが極めて重要な課題となっている」

としている。現在もあまり変わらない状況であるように思います。

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まとめ

  1. 懲戒処分を受けた教員は、2016年度は過去最高となった
  2. 不祥事で免職になっても、他地域で教職に復帰することが可能で再び事件を起こすことが少なくない
  3. 懲戒処分者の情報を各教育委員会で共有できるシステムを現在構築中
  4. 更生教育の充実と採用試験の不適格者を見分ける工夫の必要性
  5. 大学でも同様の不祥事は存在する
  6. 教員をめぐる状況は、教員にとって大変厳しいものがある

教員(特に中学校教員)はきわめて「世間知らず」であるとの評価が以前よりあります。現在もそれほど変わってはいないと感じます。私の友人の中に何人かの小学校教員がいますが、残念ながらそういう印象を少なからずうけます。

とにかく彼らは忙しすぎます。業務を大胆に軽減して、一般市民的感覚を持つことに努力することが大事だと思います。