天気がいい日は空がまぶしいですね。青空がきれいです。
あそこに岩のように大きな入道雲が見えます。夏を感じますね。
夏といえば入道雲ですね。いつも迫力満点の雲ですが、よく夏になると見かけるような気がします。
ほかにも夏になるとよく見かける曇ってありますよね。今回は夏の雲を徹底解説しようと思います。
雲は10種類あって一年を通してみられる
夏の雲として代表的なものを2種類紹介します。
積乱雲と積雲といいますが、そのほかにも雲には色々な種類があります。
低い順から大きく分けて層雲、層積雲、積雲、乱層雲、積乱雲、高積雲、高層雲、巻積雲、巻層雲、巻雲の10種類です。
どの雲も一年中発生しています。
夏に特に見かける雲は積乱雲と積雲
まず積乱雲ですが、他にも雷雲、雲の峰、入道雲などという名でも知られています。呼び名は違いますが、全部同じ雲です。
俳句で入道雲は夏の季語にもなっている風物詩ですね。
なぜ夏になると積乱雲はよく出てくるのでしょうか。
積乱雲は天候の変化の合図
積乱雲の発生には上昇気流が欠かせません。夏には上昇気流が多く発生します。
地表にある水が夏の暑い日差しで温められて水蒸気になり、上昇気流になって昇っていきます。そこで天に冷たい空気があると、そっちは逆に下に降りてこようとしますね。
この熱い水蒸気と冷たい空気のぶつかり合いで積乱雲が発生します。だから積乱雲は夏にたくさんできるわけですね。
冷たい空気にさらされた水蒸気は凍って、雹(ひょう)や霰(あられ)の元になります。
積乱雲がさらに発達して集まっていき、熱帯低気圧になってくると台風の卵になることも多いです。夏に台風が多いのも積乱雲が多いからなんですね。
上昇気流で発生するので積乱雲は縦長で、大きいものになると全長10キロメートルほどで成層圏まで達するサイズになるものもあります。
夏場に太平洋側でよく降る夕立や通り雨は、この積乱雲によるものです。大抵は30分から一時間程度の短い時間で激しい大雨が降ります。雲の中の氷の粒は、たいていの場合は降っていくうちに融けて雨になります。
逆に日本海側の地域では、秋や冬に雹(ひょう)や霰(あられ)を降らせることが多い雲ですね。
夏になっても雹や霰が降ることがあるのは、積乱雲を作った空気がとびきり冷たかったときです。雲の中の氷の粒が大きく重くなったとき、地表に降り注ぎます。
縦長のとても大きな白い雲があったら、積乱雲かもしれません。
通り雨がくるかもしれないので天気には注意しましょう。
夏にぽっかり浮かぶ綿雲は積雲
薄雲が少ない青空に、ぽっかりと点在する綿のような雲。これが積雲です。
こちらも夏によく見かける雲ですね。
お絵かきやアニメーションなどでよく描かれる、いわゆる「青空に浮かんだ雲」という印象がよく出ている見た目です。
積乱雲の項でも書きましたが、夏は地表が暖められるので上昇気流が多いです。
なので暑い夏は、埃や塵もみんな天に昇ってしまいます。積雲も天の高い位置に昇ります。
昇っていくうちに伸びて、なんだか綿のように丸っこい形やユニークな形になりやすいです。夏の空模様を彩る、写真撮影でも人気の雲です。
ほどんどちぎれ雲なので、雨の心配はほぼありません。
まとめ
- 雲は10種類あるが、夏に目立つのは積乱雲と積雲
- 縦長の大きな積乱雲は、天気を大きく動かすので注意すること
- ぽっかり浮かぶ綿雲は、夏の空模様を彩る積雲
夏は大雨や台風なども心配ですが、綿雲もきれいな時期です。