台風や火事の時、なぜ野次馬は出没するの?その3つの心理とは?

他人の不幸に群がる野次馬生活の知恵

台風や火事で被害が出るのは、なんとも悲惨なものですよね。

でも、そんな被害が出た時には、必ずといっていいほど野次馬と呼ばれる人の姿があるものです。最近では、野次馬として現場を見に来るだけでなく、被害の現場の画像を撮影している姿もみられます。

台風や火事の被害現場を見たり、撮影したりしている野次馬は何故出没するのでしょうか?気になる野次馬の3つの特徴についてご紹介していきます。

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野次馬は無意識に行動している

燃え盛る炎

テレビなどで災害現場が映し出されている時、画面の中に野次馬の姿が映っていることがありますよね。その姿を客観的に見ると、「暇だな」とか「他にできることはないのか」と思ってしまうものです。

でも、野次馬は野次馬になろうとしてそこにいる訳ではなく、無意識に行動していることがほとんどです。なぜなら、台風や火事などで起こる被害は事前に把握できるものではないので、たまたまそこに居合わせた人が野次馬になるからです。

そういう人は、被害に対して手伝う目的でいる訳ではないので、被害を見学しているに過ぎません。感覚としては第三者的な立場で、今どんなことが起きていて、これからどんなことが起きるかドキドキしながら見ているのです。

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火事、台風などの話題を提供することに喜びを感じている

暇つぶしにスマホで他人のことをツイートしている人

自分が知り得た話題を友達や第三者に提供することに喜びを感じている人っていますよね。日頃からSNSを使いこなしている人なら、その気持ちは分かると思います。

そういう人は、自分が食べた食事や綺麗な風景、変わった物などを撮影して、日常的に発信しているのではないでしょうか?

同じように、台風や火事の被害現場で自分が見たことをSNSで発信する人がいます。そういう人は、被害現場を悲惨な現場ではなく、物珍しいものとして見ています。更に画像があればもっと臨場感は高まるため、画像を撮影したがります。そうすれば、自分が現場にいることを画像を見ている人に立証できるからです。

この時の感情は、街を歩いていたら突然芸能人を見かけたという時に似ているかもしれません。こういうことは日常的にあることではないので、一瞬で気持ちが高まるものです。テレビの中でしか見たことのない芸能人が近くにいたら、それだけで興奮し芸能人に向かって駆け出していくかもしれません。それが今回の場合は、芸能人でなく被害現場であるというだけのことです。

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災害現場を見たことに対して優越感を感じている

ばしゃーんと鳴る大波

台風や火事の現場に居合わせるのは偶然のことです。テレビで被害の現場を確認してから現場に行くこともできますが、それでも距離が近くなければできないことです。それだけに、台風や火事で被害に遭った現場に居合わせるのは特別なことです。

それ故に野次馬は、誰にでもできないことができたことに優越感を感じるものです。自分と周りにいた人たちだけ偶然知り得た情報に酔いしれるかもれません。それを自分の中だけでとどめる野次馬がいれば、それを友人らに発信したい野次馬もいます。中にはあたかも現場のリポーターのように解説する人もいるかもしれません。

台風や火事による被害が起きることは悲惨なことです。もし、同じことが自分の身に起こったら、野次馬の存在なんて許せないと感じるはずです。でも、野次馬として第三者の立場で被害現場を見ている人には、この被害は自分とは関係ないものに映るのです。

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まとめ

野次馬の心理の3つの特徴についてご紹介してきました。結論からいうと、野次馬は、近くで非日常的なことが起こった場合に、誰もがなる可能性があるものだと思います。そこにたまたま居合わせ、自然と見たいと思った時にはもう野次馬になっているのです。