食べ物が喉に詰まると呼吸ができず、最悪の場合死亡事故につながることがあります。食べ物が喉に詰まった時、応急処置のやり方を知っていたら安心ですよね。
そこで、喉に詰まりやすい食べものと、詰まったときの対処法についてご紹介していきます!
喉に詰まる食べ物は炭水化物
喉に詰まる食べ物のランキング上位は、1位お餅、2位ごはん、3位パンと炭水化物が占めています。
粘っこいから喉を通りにくいんですよね。
本人の意識がある場合
食べ物を詰まらせた時、本人の意識があって自ら呼吸できる場合は、強い咳をさせて詰まった食べ物を吐き出させてみましょう。それでもだめなら、下記の方法を試してみてください。
背部即打法~成人編
- 相手の姿勢は立っていても、座っていてもOK。
- 相手の少し後方から片方の手で胸を支え、うつむいた姿勢にする。
- もう片方の手で背中の中心(肩甲骨の間)を強い力で4~5回叩く。
- その後、口の中に詰まった食べ物が見えたら取り除く。
背部即打法~乳児編
- 大人の片腕の上部に乳児を腹這いに乗せる。
- 頭を低い状態にし、あごを支えながら背中の中心を4~5回叩く。
- その後、後頭部と体を支え乳児を上向きにする。
- 頭の位置は低いまま、2本の指を使い、胸を5回圧迫する。
ハイムリック法
- 相手の姿勢は立っていても、座っていてもOK。
- 相手の背後から両脇に腕を通し抱きかかえる。(体を密着させる。)
- この状態のまま、片方の手でへその位置確認し、もう片方の手で握りこぶしを作る。
- 親指側を上腹部に当てる。
- 最初にへその位置を確認した側の手で握りこぶしを作り、手前上方に向けて突き上げる。
本人の意識がない場合
食べ物を詰まらせた時、本人の意識がない場合、または反応があったのにどんどん反応が悪くなってきた時は、すぐに心肺蘇生法を行うことが大切です。なぜなら、このような状態の時は、食べ物によって気道が閉塞している可能性があるためです。
このような状態になったら、無理に詰まった食べ物をとろうとせず、速やかに救急車を呼び、対処してもらいましょう。救急車がくるまでの間、口の中に詰まっているものが見えないか確認します。見えるようであれば、ゴム手袋などして歯で傷つけられないように気をつけながら物を取り除きます。
電気掃除機を使って喉に詰まった食べ物を取り除く方法などもありますが、救急法を習っていない人は避けたほうがいいでしょう。ちなみに、この救急法は講習を受けて習うことができるので、いざという時のために受けておくのもおすすめです。
いざという時のために
食事をしている時、急に食べ物が喉につまってしまったら、それは焦りますよね。特に喉に詰まりすい高齢者や幼児には要注意です。いざという時のために上記の対処法を試して欲しいですが、素人ができるか不安という方もいることでしょう。
各都道府県では救急情報サービスを提供している場合があります。救急車を呼ぶレベルではないけれど、不安だから病院で診てもらいたい場合、近くの救急病院などを年中無休、24時間体制、有料で案内してくれるサービスがあるのです。
喉に食べ物を詰まらせた時、やってはいけないことがあります。それは、口の中に無理矢理指を入れて食べ物を出そうとすること。これは、更に奥へ押し込んでしまう危険があります。それから、8歳未満のお子さんや妊婦さんにはハイムリック法は行ってはいけないので、注意してください。
まとめ
食べものが詰まった時の対処法についてご紹介しました。喉に食べ物が詰まるのは家庭で起きることが多いので、まず家庭内で応急処置をすることが大切です。でも、処置の仕方に不安がある場合は、勝手に判断することは避けて速やかに救急車を呼ぶことをお勧めします。