800km近く離れたところに住む両親は、まるっきりの機械音痴です。
現在も、私との連絡は通話とショートメッセージサービスとだけができるガラケーです。
お互いが健康なうちはこれでも良いかもしれませんが、写真1枚送った方が、長々と説明するより端的で分かりやすいケースも多々あります。
帰省するたびに、スマホへの移行を促しているのですが、なかなか首を立てに振りません。
そこで、両親にスマホを受け取ってもらうための方法について書きたいと思います。
スマホをプレゼントする方法
電話は会話ができればそれで良い。
仮にスマホに代えたって毎月の支払いが増えるだけでどうせ(母は)使いこなせない。
余計なことはしなくて良いの一点張り。
スマホを実際に使うのは母ですが、お金関係は父の承認が必要です。
二人共、もう70代半ば。年金暮らしの両親にとって、ろくに使わないものに今まで以上の金を払う余裕がどこにあるのか、正論ではあります。
二人共実際にスマホを使ったことがないのだから、使えば分かる!と言ったところで実感がなく、不安が先立って使おうと思わないのだと考えました。
新しいことに取り組む時の不安を解消するには
金銭的な不安
そこで、母親の手にフィットする液晶サイズのSIMフリー機をヤフオクで入手し、プレゼントしました。
そして、SIM契約についてはMVNO系のシェアプラン(音声SIM(1)+データSIM(3)、全体でデータ通信量=4GB)に加入しました。
母の端末にはデータSIMを付与し、私とのやり取りは全てLINEで行うこととし、この端末で一切費用が発生しないようにしました。
LINE同士の通話は、音声CODECが優秀なのか、ガラケーよりはるかに聞き取りが容易になりストレス軽減にもつながりました。
ここで金銭的な問題は無事にクリアできました。
しかし、問題はまだ残っています。
使い方が分からなくなった時にどうするのか
問題が生じた度に私に電話されるのも非現実的です。
そこで、考えた方法がリモート操作のアプリを導入することでした。
帰省した時に、リモート操作を実演し、どんな感じなのかガイドして経験させておきます。
カメラアプリを起動して写真を撮影すること、LINEで撮影した写真を送信すること、文字入力等のためタッチパネルの操作に慣れること、など、想定される操作も一緒に何度も練習します。
その結果、私が自宅からリモート操作をしても、問題なく実行できました。
予め経験させておくことで、不安な気持ちを払拭したので、気持ちの上ではできると思い、パニックに陥らずに済んだのです。
操作の習得よりも、メンタル面での安定が重要であることがわかったのです。
母のこのような様子を見て、あれほど頑なだった父も、文句を言わなくなり、スマホを使うことに理解を示しはじめました。
スマホを使えて広がる気持ち
これまでのガラケーの画面での操作と比べ、スマホの画面でLINEを操作することははるかに簡単です。
毎日LINE上で練習するためにメッセージや写真のやり取りをし、コツを掴むと、こんなことならもっと早く言えよ、と言い出す始末。
最近では、私が普段どんな食事をしているのか気になるというので、一日一回程度、盛り付けた状態の写真を送るようになりました。
また、私からも庭仕事で使う道具や肥料などの質問をする際にも、まずLINEで写真を送ってからLINE通話で教えてもらったりするようにもなりました。
今では母の操作は私と大差ないくらいにまで進歩し、かなり自信をつけてきている様子も分かります。
ガラケーからスマホに代えることで、お互いにコミュニケーションが今まで以上に密になり、結果的に良い方向へシフトさせることができました。
実りあるプレゼントができて本当に良かったです。
まとめ
スマホに触ったことがない両親に、いかにしてプレゼントして使ってもらえるようにするか、についてのまとめです。
- 両親に金銭的な負担をかけない。様々な料金プランをうまく活用して、双方にメリットがあるものを選ぶ。
- 未経験の作業には不安がつきものですから、それをどうやって排除するかを考えることが重要。
- 一回使えることが分かれば、あとは慣れ。毎日繰り返すことでコミュニケーションが密になるメリットも得られた。
あなたのご両親も同じような状態であれば、私が書いた方法を参考に、話をもちかけてみてはいかがでしょうか。
スマホはあくまで通信手段ですがうまく使いこなしができるようになれば、離れた場所にいても絆が更に太くなる可能性大ですよ。