今現在、介護をされている方、直接介護をしていなくても頻繁に会いに行く方、会いに行くだけでももちろん喜ばれるとは思いますが、何か持って行ってあげたいと思いますよね。
寝たきり老人だなんて言われている人は、それはもう退屈な時間も多いので、出来る限り緩和させてあげたいものです。
私は以前スポーツクラブでインストラクターをしていたのですが、その時に出来た知り合いで看護師さんや介護福祉士さんがたくさんいます。その人達に聞いてとてもお勉強になったので今回皆さんにも参考になればと思い、書いてみることにしました。
日本の要介護者の現状
寝たきり老人は少子高齢化の日本にとって今後もっと深刻になっていくのは間違いありません。
厚生労働省が出す平成30年の統計では要支援1~要介護5までの要介護者は643万7347人でした。
数にすると逆にどれだけいるのかわからなくなる数ですが、高齢者の数は3400万人位なので約5人に1人は要介護者であるということになります。
世界的にみても日本は高齢化が騒がれているくらいですから、関心を持たなくてはならない事柄であることは間違いないです。
今回は介護者の中でも寝たきりということを前提に聞いていたのですが、結果動ける状態だろうが寝たきりだろうが喜ばれるものは一緒だということがわかりましたので、参考になれば幸いです。
寝たきり老人の暇つぶしに喜ばれために出来ることとは?
看護師さんや介護福祉士さんに聞いた寝たきり老人の方に喜ばれることをランキング形式で紹介します!
3位 孫を連れていく
息子でも娘でも友人でもなく孫!
理由はやっぱりおじいちゃんおばあちゃんにとって孫は可愛いから!ではなかったのがお面白いところでした。
なぜ孫なのかというと、自分が子育てをしていた時のことを思い出して自然と元気になる人が多いからだと言うのです。
意識もはっきりとしていて、元気という方だけでなく、物忘れがひどくなったり、認知症だったりする方にも過去の記憶を想起させて、喜んでもらえるのだから孫は偉大です。
私には子供がいないから連れていけませんが、それは兄の子供を連れて来てもらうことにします。
2位 頼みごと
これはさすが介護のお仕事をされている人は違うなと思いました。
頼み事を持っていくというのです。例えば手足はまだまだ動くという状態であれば、編み物を頼んだりとか、洗濯物を一緒にたたんでもらうように頼んだりすると喜ばれるようです。
「何でも、やってあげるよ」という扱い方に慣れている方は少ないです。
寝たきりになることで自分の意志とは関係なく、あれもこれも人に頼まなくてはならなくなって、自己重要感は下がるばかり。そんな時に小さなお願いでも「これやってくれる?」と頼みごとをすると喜ぶのだそうです。
1位 思い出の品
ぶっちぎりの1位はその人の思い出の品を持って行ってあげること。
これは私も予想通りでした!あやとりが好きだったなら紐で良いし、美空ひばりが好きならCD、映画好きなら昔流行った映画のDVDなど。
特に最も例に出されたのはCDでしたが、音楽を流してあげると口ずさむ方が多く、手足を動かすことがままならない寝たきりの方にとってもすごく喜ばれる率が高いのだとか。音楽の力はすごいですね。
まとめ
お菓子とか物とかよりもその人の感情を刺激するものが喜ばれるということがわかりました。
本当は3位 饅頭、2位 花、1位 雑誌 とかだとわかりやすそうなものですが、正直誰一人としてそれを挙げた人はいませんでした。
もちろん、好物であれば喜びはすると思いますが、結局は物より思い出であることがわかります。これは要介護者に限ったことではないのでしょうけど。
では、まとめますね。
・自分が子育てをしていた頃のことを思い出すので孫を連れていくと喜ばれる
・頼み事をしてあげることはその人の自己重要感をあげるので喜ばれる
・青春時代流行ったCDや当時の映画など、思い出の品を持っていくと喜ばれる
せっかく持っていくのであれば、喜んで欲しいですよね。あと暇つぶしになってくれると会っていない時間も安心できます。それにしても、看護師さんや介護福祉士さんだけでなく、家族の方も介護は色々と神経使って大変ですね。私もすごく参考になりました。皆さんも参考にしていただけたら嬉しいです。