日本の正月の定番食であるおせち。おせちとは元々季節の変わり目に神様にお供えした食べ物をお節料理と呼んでいたことがきっかけ。年明けという大切な時だからこそ、おせちを食べて新年の幕開けを皆で祝おうという意味があるのですね。
しかしそんなおせち料理、最近ではいらないという人がどんどん増えてきている様子。ここでは若者の深刻なおせち離れについて綴っていこうと思います。
おせちは作るにも面倒だし買うと高い!がネック
いったいなぜ最近の若者はおせちをいらないと思うようになったのか。この一番の理由はまず値段にあります。手作りでおせちを作る家庭もあるようですが、想像以上に面倒臭いんですよね。なので買ってしまおうと思ったところで、その値段に驚いてしまう人が多いそう。
作るのは面倒だし買うのは高すぎる=いらない。というのが現代の若者の考えのようです。確かに年末になるとおせちの購入用のチラシなどが多く見られますが、本当にどれも高いんですよね。
おせち業界も必死になって芸能人とコラボしたり有名店とコラボしたりしているのはわかるんですが、やっぱり値段が引っかかる…。しかもおせちと言ってもその具材や料理は様々で、好き嫌いが多い人には特にいらないと思われてしまうでしょう。
ピンポイントに好きなおせちだけを購入するというのもなかなか難しく、結局今年もおせちはいらない方向で…という方針になっていく人が多いようですね。
子供がいる家庭では、おせちの中のエビやカニ、小麦粉や卵などのアレルギーを気にして購入を諦める人も多く、段々と正月のおせちの習慣はなくなってきています。
現代社会ではおせちよりもイタリアンや中華が人気
おせち料理がいらないと思う若者が増えたのにはもうひとつ大きな理由があり、それは現代の日本の食生活の変化によるものです。おせちの中に入っている煮物などの和食よりも、最近ではイタリアンや中華を好む傾向が大きくなっているので、そもそもおせちに興味が出ないという人が多いようです。
更に、昔は正月ともなると飲食店やスーパーは軒並み休業していた為、保存食にもなるおせちを食すことが当たり前だったのですが、今では正月でも空いているお店が多い為、わざわざおせちを買う必要性もないのですね。
こういった流れが、おせちをいらないと思わせる大きな要因になっているのでしょう。
おせちで好きなもの、いらないものランキング
おせちといっても色々な具材が並んでいますが、中でも
特にいらないと思われている食材ランキングでは
- 数の子
- 黒豆
- 栗きんとん
となっています。正月だからこその数の子が、いらない食材ランキング1位だなんて、数の子の立場はどうなってしまうのでしょう。
逆に好きなおせちの食材ランキングでは
- 栗きんとん
- えび
- 伊達巻
となっています。栗きんとんはどちらにも入っているということで、好き嫌いの激しい食材のようです。
おせち料理に込められた気持ちだけ引き継いでいこう
お正月のおせちがいらないと思っている人が増えているのは少し悲しいことではありますが、時代の流れをみれば自然なことなのかもしれません。最近では親戚の集まりなども減っている傾向ですし、そうなるとまた新たな習慣も生まれてくるのかもしれません。
しかし、おせち料理には新年に家族の幸せを祈るという意味が込められています。きっとおせちがいらなくても、そういう気持ちを持つことが一番重要なのでしょう。
例えば新年からお寿司を食べたって焼肉を食べたって、家族の幸せをしっかり考えることを習慣にすることが出来れば、おせち料理は必ずしも必要ではないと言えますね。
みなさんもおせちはいらないと思っても、自分流の年明けの祝い方を作ってみてはいかがでしょうか。