高齢者に配慮した仕様のスマホがキャリア各社から発売されるようになり、高齢者のスマホ所有率が増えてきている。
しかし必ずしも使い慣れている訳ではないので、注意すべき事が存在します。
そこでこの記事では、無用なトラブルに巻き込まれないように注意すべき点を考えてみます。
高齢者もスマホを使いSNSで楽しくコミュニケーション!
これまでは年齢層が上がるほどガラケー所有率が高いため、若者とのコミュニケーションが必ずしも取りやすい環境ではありませんでした。
ガラケーの場合、最悪、音声通話とショートメッセージしか使えません。他方、スマホの場合、LINEやfacebookなどのSNSを用いたコミュニケーションが主(ショートメッセージを使う人はほとんどいない)になっています。すなわち、ガラケーとスマホでは音声通話以外にやりとりの方法がないという信じられない状況でした。
しかし、ここ数年で、キャリア各社から、高齢者にやさしい作りのスマホが販売されるようになりました。ボタンや文字の大きさが大きく、視認性・操作性に配慮した作りで、高齢者のスマホに対する心の障壁を小さくして手にしてもらえるよう配慮がなされています。また、店舗では、使い方を丁寧に指導してくれるので、アフターケアも手厚く、喜ばしいことです。
怪しい詐欺メールをみてパニックにならないこと!
スマホはとても便利な機械です。従って、振り込め詐欺やコンピュータウイルスなど、注意すべき情報を正しく理解して頭にいれておかないと、面倒なトラブルに巻き込まれてしまいます。
LINEでのメッセージのやり取りや、写真をメッセージに添付して送信するなど、周囲のサポートを得て使い方に徐々に慣れてくると、楽しさを覚えて自分一人で様々な操作をするようになってくると思います。
そんな時に、ふと、差出人に見覚えがない、よく分からないメッセージが紛れ込んだりしています。「はて、誰からのメッセージだろうか」と恐る恐る中身を見てみると、「総合情報サイト利用料未納のお知らせ」とか「家財差し押さえに関する強制執行手続きのお知らせ」とか、高齢者を一瞬でパニックに陥れる言葉が並べられています。
そして、冷静さを欠いたまま、あるいは内容が間違いであることを告げるために、メッセージに書かれている連絡先に電話をしてしまうのです。
行政や警察が、スマホ使用上の注意点を認知させるため、活動に取り組んでいますが、詐欺で金品を搾取された被害が後を絶ちません。これは、平常時はそのような文言を聞く耳を持っていないからです。自分がそのような事に引っかかるはずがない、と思いこんでいるからです。でも、いざ、その状況下に置かれると、特に慣れていないうちは、簡単にパニックに陥ってしまいます。
少しでも怪しいと感じたら直ぐに行動せずに、親族に確認を取ること!
このような状況に陥らないようにするためには、分からないことがあったら直ぐに親族に連絡を取ることです。子供世代や孫世代の方がスマホの扱いには慣れていますし、第三者の立場で事情を聞ききますから、冷静にその内容の真偽を判断できるはずです。
それでも、そのような習慣が身につかない場合には、常に視界に入るような場所に、大きな文字で、「不明なメッセージは○○に質問する」などと書いた紙を、貼り付けておくことです。そうすれば、スマホだけではなく、固定電話に同様の詐欺電話が来た時にも対応できます。
一分一秒を争うようなことはありません。少しでも理解できないことがあれば、周囲に助けを求める姿勢を身につけることが大切です。
まとめ
高齢者がスマホを持った時にトラブルに遭わないように注意する点を考えました。
・キャリア各社から高齢者に優しいスマホが販売されています。
・見知らぬメッセージを見ても冷静を保ち、決して相手の番号に電話連絡などしないこと。
・少しでも分からないことは親族に聞いて真偽を判断してもらうこと。
スマホを使っていて分からないことは親族に質問する姿勢を身につけることが大切です。分からないことを一つ一つ教えてもらいながら、楽しいスマホライフを送りましょう。