晩夏の候はどういう時に使う挨拶? 時候の挨拶を現代で使うには!!

言葉の意味

○○の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こんな書き出しでお手紙を出すとき、時候の挨拶をつけることがよくあります。

ビジネスの世界でも使いますし、お世話になった恩人や遠方の親戚に友人など、大人なら使う機会も多いです。

こんなときにさっと文面が思いついたら、礼儀正しい人と見直されるかもしれません。

夏の時候の挨拶も細かくたくさんありますが、今回は「晩夏の候」にスポットを当てて、解説しようと思います。

ちょうど暑くなっていくこれからの時期の後、晩夏になったときにハガキを出す機会があったら、一筆添えるのも粋でいいですね。

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暦の晩夏と現在の晩夏のおさらい

一年の四季を定気法で二十四に分けた、二十四節気という季節の区切り方があります。

季節一つで三句分されています。

晩夏とは「夏の終わり」を表す時期ですが、日本では立秋という日がありますね。

立秋は二十四節気の一つで、2018年では8月7日にあたります。この日から暦の上では秋が始まります。

立秋の前が大暑(2018年では723日)なので、7月23日から立秋の前日の8月6日までが、暦の上では晩夏になります。

正式に時候の挨拶を書くなら、この期間に出すお手紙に「晩夏の候」と書くのが正解です。

「晩夏の候」は「ばんかのこう」と読みます。

しかし夏の終わりが86日というのは、現代の感覚にはそぐわないですね。

現代の感覚なら立秋の次の処暑(2018年では8月23日)や、次の白露(2018年は98日)ぐらいまでは「夏」という感覚ですね。

現代でしたら、このぐらいまでは「晩夏の候」とお手紙を書き出しても良いかもしれません。

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晩夏の候を使える場面はどんなとき?

暦の上では正確でも実際はまだまだ夏なので「晩夏の候」と書き出したら、笑われるのではと思う方もいるかもしれませんね。

個人の間柄で出すのでしたら、現代の感覚に寄せて書くのも良いですね。

正式なビジネス文章や日本の歴史に増資が深い歌人などに宛てるなら、暦通りにすると「この人はよく分かっている人だ」と感心されそうですね。

時候の挨拶は、必ず相手の安否や体調を気遣うところから始まります。

手紙を読む相手を思うことが目的なので、読んだ相手がどう感じるか考えれば、挨拶の仕方もわかりやすいでしょう。

誰に宛てて出すか、いつ頃つかうかで、うまく使い分けたいところです。

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晩夏の候の他の言い方

晩夏の候は夏の終わりに使う時候の挨拶ですが、似た言葉に「残暑の候」という挨拶もあります。

残暑とは「立秋を過ぎても暑い」という意味ですが、こちらもお手紙の挨拶としてよく使われる言葉です。

残暑見舞いは立秋を過ぎてから出されるお手紙ですが、そこでよく使われる言葉ですね。

正式な暦からあまり外れた挨拶をしたくないなら、暦の晩夏を過ぎたら「残暑の候」を使うのも一つの手です。

晩夏の候と残暑の候は、合わせて覚えておきたいですね。

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まとめ

  1. 暦の晩夏と現在の晩夏の感覚の違いは覚えておきたい
  2. 晩夏の候は個人宛てに出すときは現代の夏の時期に寄せてもよい
  3. 晩夏の候の他の言い方として、残暑の候を使うのも一つの手

暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。

相手の様子を気遣うとき、さっと書きたいですね。