あなたはなにか、生きる目標はありますか?
生きがいが、ありますか?
何のために生きていくか、というのは古今東西の国で、古くから考えられてきたことでもあります。
少し哲学的にも聞こえますが、そんな目標を持って生活している人は、いつも魅力的に見えますね。
別に高齢者に限ったことではなく、子どもから大人まで、これは変わりません。
ただ仕事をしてお金を稼いで、食べて、寝るというだけではなく、やる気に満ちた生活を、したいと思いませんか?
今日は少し、そういう話をしたいと思います。
生涯現役という言葉の意味の変化
あなたは「生涯現役」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
定年後の再就職、というイメージを浮かべる人が、多そうですね。これは狭義の意味ですが、今回はそういう話ではありません。
実はこの生涯現役という意味が、定年後の個人の過ごし方だけに限らず、社会全体の多くの人にかかわる、重大な概念になってきています。
広義の「生涯現役」という言葉は、社会全体を活性化させ、社会の役に立つという意味があります。
まず「定年後」というサラリーマンの生活が崩壊しつつあります。
終身雇用が期待できない社会になってきたので、定年まで会社にいられる保証もありません。狭義の意味の「生涯現役」は、もう定義が成り立ちにくいのです。
それに定年後に再就職するかどうかは、結局のところ、個人の考えに左右されるので、しない人もいますよね。
それでは、いまの社会の現状を、支えられないのです。
若い人が減っているから生涯現役が注目されている
若い人が減っているので働き手も減っています。
生まれる子どもが少なければ、それだけ高齢者の活躍の場は増えていきます。
長く生きがいを持って続けられる仕事や、社会活動への取り組みが、注目されています。
歳を取ると体が衰えてきますが、夢中になってやりたいことをやっている人というのは、ずっと輝いていられます。
物心ついたころから、うっすらと「どうして自分は生まれたのか」とか「なにをしたくて生きているんだろう」とか、考えたことある人も、多いでしょうね。
誰でも人生の確固たる目標があるわけでもなく、見つけられないまま人生が終わる人もいます。
しかし、夢ややりたいことが、ないよりはある方が、生きる楽しさが違います。
それが自分にしかできないことであれば、自信もつきますよね。
そこでやってくるのが、この生涯現役という考え方です。
ライフワークを持つ楽しさ
若いころの勢いでなければできない仕事というのは、老いていくうちに続けられなくなってきます。
力仕事や忙しすぎる仕事などが、そうですね。
人に強要されたり、いやいや続けたりすることでは、生涯現役は楽しめません。
自分が楽しめることであるのが、長続きのポイントです。
楽しめるというのは、それだけ余計な力がいらないからです。
嫌なことは続けていると、必ずいつか、持続できなくなります。無理にでも持続していると、まずストレスで心と体を摩耗していきます。
一日考えたり、いますぐ始めるというよりは、前もって将来のことを考え、少しずつ準備していくことが大切です。
自分の特技を見つける
できれば自分の特技や、夢中になれることを、早めに見つけられれば幸運ですね。
それだけ楽しんでやれることならば、苦痛もないまま、長続きします。
本来なら学生のうちから、あれこれチャレンジして、試行錯誤し、これなら続けられそうだというものを見つけるのが理想です。
しかし今からでも遅くはありません。
年齢に関係なく、体力を消費しにくい事柄なら、すぐ始めることができます。
60代から新たなことにチャレンジする人も増えています。
生涯現役というのは、仕事そのものを指す場合もあれば、ライフワーク、趣味の世界など、広範囲にわたる概念です。
これだけは誰にも負けない、というものがあれば、それを生かせるフィールドに身を置けば、生涯現役への第一歩になるかもしれません。
支援団体や仲間、クライアントを探す
一人で単独ではじめ、終了まで一人でやり遂げたい人も、いると思います。
やりたいことの種類によっては、一人の方が都合がいいという場合もあるでしょう。
しかし、情報交換したり状況を連絡し合える、同じフィールドで活躍する友人が、いた方がいい場合もあります。
人によっては、友人がいた方が長続きするという人もいるでしょうね。
話の種にもなる上に、お互いに見比べて切磋琢磨し、技術を高めあえるかも知れません。
インターネット上にSNSやコミュニティサイトもある時代です。
それに近所にNPO団体があれば、訊ねてみるのもいいでしょう。
収入や評価などのフィードバックがあった方がやる気も違います。
同じフィールドで活躍する同胞を探すのに、さほど苦労はいりません。周囲の環境を活用して、どんどん人の輪を広げていきたいですね。
まとめ
- 生涯現役という言葉の意味の変化で、広義の意味が注目されてきた。
- 若い人が減って生涯現役が注目されているのにも理由がある。
- ライフワークを持つ楽しさは、一生持続できる。
- 自分の特技を見つけるのは、いつからでも遅くない。
- 支援団体や仲間、クライアントを探すと、より楽しめる。
持続可能なメカニズムにするには、それなりの流れを作る必要があります。
無理のある状態を続けると、破綻の原因になるので、長い目で将来を見て行った方が、毎日を安心して過ごせます。