結婚生活には色々あるもの。離婚や夫の死別などが原因で、女手一つで子供を育てる選択をしなければならないことがあります。そうなる前から仕事に就いていたり、手に職があればいいですが、そうでない場合だって多々あるものです。
いくら事前に離婚が決まっていても、女性が急に仕事に就いて家庭を守るのはなかなか難しいものです。そこで、仕事をしながら育児も頑張るシングルマザーが苦しむ3つの問題についてご紹介します。
母子家庭で生活費が苦しいと就きたい仕事に就くのが難しい
母子家庭になれば、シングルマザーとして仕事も育児も頑張らなければいけなくなります。それまで収入を得ることは夫に任せていたのに、それが離婚などをきっかけになくなるからです。
元々それなりに収入がある仕事に就いていればいいですが、子供が小さいことを理由に専業主婦をしていた場合もあるでしょう。学校を卒業して仕事に就き、結婚を機に仕事を辞めたような場合、ブランクが長く就きたい仕事に就くのは難しい状況だと思います。
実際、母子家庭のシングルマザーの正社員率はさほど高くなく、パートやアルバイトで生計を立てているケースが多いようです。シングルマザーが働く場合、帰宅後の育児や家事がある為、遅い時間の残業や休日出勤が難しいというのもその理由といえるでしょう。
パートやアルバイトでの収入では生活できず、公的援助に頼るシングルマザーもいることでしょう。でも、こちらも所得に制限があり、母子家庭という条件だけでは受給することはできないものもあるのです。
母子家庭では子供が大きくなればなるほど生活が苦しくなる
シングルマザーは、子供が小さいうちは保育園に預けて働くことになると思います。保育園は収入に応じて保育料が免除される場合があるので、そういう面ではお金の不安はないかもしれません。
子供が小学生になると、習い事をしたり、携帯電話をもったり一気にお金がかかることが増えてきます。母子家庭だからという理由で子供がしたいことを我慢させるのは、心苦しいことと感じ、パートやアルバイトを増やして費用を捻出することもあるかもしれません。
子供が中学生になると、進路の問題が関わってくるので、塾に通わせたりする場合もあります。そうなると、母子家庭の家賃並の塾代が必要になってくるものです。それが子供1人ならまだいいですが、2人、3人といた場合、更に家計を圧迫することになるのです。
更に、高校、大学に進学させるとなると、今までとは比較できないくらいの費用が必要になります。例えば、子供が公立校ではなく私立校に通えば、更に数倍の費用がかかってくるのです。
母子家庭のシングルマザーは自分が自由になる時間がない
シングルマザーは、何らかの理由で母子家庭を選ばざるを得ない状況があったと思いますが、生活費を稼ぐ為にひたすら働く毎日で、自分が自由になる時間はないと思います。
シングルマザーの友人は、同居するご両親の助けがあったから多少の自由はあったようですが、それでも大変そうにしていたものです。
シングルマザーであっても、1人の人間で、1人の女性です。仕事と育児に追われているだけの人生はあまりに辛く、虚しいものです。
両親がそろっている家庭にだって色々な問題があるものです。それでも、そういう家庭と母子家庭を比較すると、母子家庭の暮らしの充実度は高いと言えません。
まとめ
仕事をしながら育児も頑張るシングルマザーが苦しむ3つの問題についてご紹介しました。
個人的には、仕事に育児に頑張るシングルマザー自身の人生が充実したものになるよう、国や地域が支えていける社会であってほしいと思うのです。でも、現実はなかなか厳しいのかもしれません。