コーラが日本で発売されたのは、いつでしょう。「コカ・コーラ」の製造販売が本格的に始まったのは、昭和36年(1961)のことだそうです。
筆者が初めてコーラを飲んだのは、記憶ではクラウンコーラという商品で。かれこれ50数年前のことです。
かって日本にはアメリカのNehiという飲料メーカーとのライセンス契約でロイヤル・クラウン・コーラという商品が販売されていました。筆者が飲んだのはこのコーラだと思います。これはコカコーラとは直接関係はないようです。
コーラのカロリーはとんでもなく高いのでしょうね
コーラ1本分のカロリーを調べてみると、コカ・コーラは100mlあたり45キロカロリーで500mlペットボトル1本分では225キロカロリーとなります。コカ・コーラレモンは100mlあたり46キロカロリーで500ml1本では230キロカロリーとなります。コカ・コーラジンジャーは100mlあたり44キロカロリーで500mlペットボトル1本では220キロカロリーとなっていま
ペプシコーラのカロリーは100mlあたり48キロカロリーで、500mlペットボトルでは240キロカロリーになります。Strong5,0GVは100mlあたり46キロカロリーで490mlペットボトル1本では225,4キロカロリーになります。
メッツコーラのカロリーは100mlあたり0キロカロリーですから480mlでも0キロカロリーです。メッツコーラブラックでは100mlで44キロカロリーで、500mlペットボトル1本で220キロカロリーとなります。
これだけでは、それほど高いとは思えません。因みにご飯茶碗1杯(約140~160g)でカロリーは235.2~268.8キロカロリーとなります。
ご飯1杯分とコーラ500ml前後のペットボトル1本のカロリーは同じくらいです。
カロリーの神話
カロリーの高いものを食べると太るということを、今までさんざん言われてきましたね。しかし、よく考えてみるとカロリーっていったい何なの? と思いませんか。タンパク質だって糖質だってグラムで表されていますが、カロリーは重さではない単位ですね。重さがないということです。そんな重さがない物を摂取して人は本当に太るのでしょうか。
そもそもカロリーとは本来、熱量を表す単位で、エネルギーを表すのに使われます。これは、1キロカロリーのエネルギーがあれば、①水1リットルを1℃上昇させる ②1.2mWの豆電球を1時間点灯させる ③重さ427kgの物体を1m持ち上げる(もしくは10kgの物を43m持ち上げる)ことができます。もし人が1キロカロリーを摂取すれば、同等の仕事が可能になるということです。体重が増えるということではないのです。
したがって、コーラはカロリーが高いので太るというのは間違いなのです。
太る原因はカロリーではなく糖質というのが最新の説
人はカロリー、油、脂肪では太りません。唯一人が太る原因は糖質摂取による血糖値の急上昇だけなのです。
それでは、「糖質」とは何でしょう?
甘いものが「糖質」だと思っていませんか。もちろん甘いものも「糖質」なのは間違いないです。甘くない「糖質」だってあるのですよ。米や小麦、とうもろこし、ジャガイモなどの主成分である「でんぷん」ですね。
ところで「糖質」と同じような意味合いで「炭水化物」という言葉が使われる場合がありますが、「糖質」=「炭水化物」ではありません。「炭水化物」には消化・吸収されずに腸まで届く「食物繊維」も含まれます。炭水化物のうち、食物繊維を除いたものが「糖質」です。
コーラに「糖質」が含まれていれば太る
「コカ・コーラ」の糖質の量は、500ml缶に16.5個分の角砂糖が入っています。これは、どういうことを意味しているかということですね。日本糖尿病学会では1日の糖質の摂取量は、1日の摂取カロリーの5%も万にするよう勧告しています。一般的な成人の場合、90~100kcalになり、角砂糖に例えると4.7~5.2個に相当します。コカ・コーラは、この基準をはるかに上回る3倍以上にもなっています。
糖質の過剰摂取で血糖値が上がります。この糖質をエネルギーに変えるために膵臓からインスリンが分泌されますが、血糖値が高すぎるとインスリンの量が不足します。エネルギー変えられない糖質(この時点ではブドウ糖)が残ってしまいます。この余った分を脂肪に変え脂肪細胞にため込みます。これが太るというメカニズムです。
よってコーラこの太るメカニズムにピッタリ当てはまるというわけです。しかも将来糖尿病になる危険を孕んでいます。
まとめ
- コーラのカロリーはそれほど高くはない
- カロリーについての誤った理解がある。カロリーでは太りません
- カロリーは単に熱量を表す単位
- 太る原因は「糖質」なのです
- コーラ(500ml)の糖質は角砂糖約5個分で、糖尿病学会の1日の基準の3倍にもなります。
- 余った糖質が脂肪に変えられ脂肪細胞にため込まれ、肥満になります