家族とうまくやっていますか?
同居している人も、そうでない人も、少なくとも生まれたからには、生みの親がいたはずです。
結婚して同居しているなら伴侶と子がいて、子も結婚したなら子の伴侶と孫も居ますね。
同居しているいないに関わらず、実の親子なら遠慮もないですが、祖父祖母もしくは孫もいるとなると、少し気を遣うことはありますね。
年が離れている分だけ、考え方や好きなものも違うし、話し方すらも違うかもしれません。
だからこそお互いに歩み寄って、話せるときに話すことも必要です。
年の差や過ごしてきた生活の違いを埋める、ちょっとしたコツを教えます。
家族は一番小さな人間社会
まず家族とうまくやっていけなければ、その他の人付き合いにも影響してきます。
親や祖父祖母の影響で、子どもたちは人付き合いを覚えていきますが、そこでつまずいたら、いらない苦労をさせてしまうかもしれません。
まず生きてきた時代と場所が違うので、祖父祖母と孫の間には、大きな考え方の違いがあります。
「どうして、おじいちゃんやおばあちゃんは、ああなんだろう」
「なぜ子や孫は、ああなんだ」
こう思うことも、多いですよね。
思うのは当然のことなのです。
血のつながった家族であっても、魂の違う他人なのです。
お互いに違う考えを持っていて当たり前なのです。
まず遠くなっている相手と、気持ちを近づけること、考えてみませんか?
相手の立場になって考えてみる
子どもには大人の気持ちを考えることは、難しいです。
大人になったことがないからです。
でも大人は、子どもの気持ちを考えることが、できるはずです。
かつて子どもだったのですから。
でも大人で、自分が子どもだったころのことを思い出して、子どもに接しようとする人は、あまり見かけません。
親になったことと、祖父祖母になったことの方を、大きく考えてしまいます。
ついつい口やかましく、あれがだめだこれがだめだ、言うことを聞けと、言ってしまいがちです。
逆に子どもは若いと、大人がなぜあんなに動くのに苦労しているのか、わかりません。
どうしてかと思ったら、おじいちゃんやおばあちゃんの様子を、そっと観察してみたら、分かるかもしれません。
なにか病気を抱えていたり、体が年を取って悪くなっていたり、意外な事実が分かるかもしれません。
心配になったら、そっと訊ねてみましょう。
相手の話を聞いてみれば分かることも、決めつけてしまえば、いつまでたっても分かりません。
お互いに相手の話を聞き、歩み寄ることが、仲良くなる秘訣です。
どうしてか大人は口やかましい
誰しも親と暮らしていれば、うっとうしく感じることがあるでしょう。
その親も親(祖父祖母)には口やかましく言われています。
親はなんだか子どもには口やかましく言いたくなるのです。
「心配だから」と大人は良く言いますが、実は「一番言うことを聞いてくれるのが自分の子だから」というのが理由かもしれません。
嫌がることばかり言われたり怒られてばかりでは、子どももいい印象を受けないですよね。
家族であっても一人の人間として、尊重した態度を取れば、長く仲良くできます。
子どもだからと侮ると、それは子どもにちゃんと伝わってしまいます。
それが長年積み重なれば、子どもが大人になった時、良くも悪くも結果が返ってきます。
どうしてか子どもは自由に動きたがる
知らないことだらけなので、あれもこれもと、子どもは首を突っ込みたがります。
危ないことだとわかっていても、だめだと言われると、なんだか逆にやりたくなってしまいます。
とにかくやってみたくなるのです。
逆に制限されたり、我慢だと言われたり、自分のやることにいちゃもんをつけられると、子どもは嫌な気分になります。
でも実はこれって、大人も同じで、人間だれでもそうなのです。
逆に自分のやることを理解してくれる大人に、子どもは信頼を置くようになります。
大人も自分の考えに賛成してくれる仕事仲間や友人には、好感を持ちますよね。
実は大人も子どもも、心は同じなのです。
お金は必要だがそれですべては賄えない
生活していくには、まずお金が必要です。
しかしお金だけ渡せば大丈夫、という訳ではありません。
可愛い子や孫には、おこづかいやプレゼントをあげたくなりますね。
しかしあなたが、お金だけやっても口が悪かったり、家族が困っていても助けない人だったら、お金だけの人と思われてしまいます。
おこづかいやプレゼントもいいですが、まず言葉をかけてみませんか。
食事を作ってもらったときに「ありがとう」と伝える。
遠くから会いに来てくれた時に「ありがとう」と伝える。
何かの折に、きちんとお礼を言える人は、誰からも好かれます。
それは実の親子や、祖父祖母や孫であっても、変わらないのです。
やってもらって当然という考えでは、相手の苦労が報われません。
「当たり前だ」と言ってしまったら最後、二度とあなたに、優しい気持ちを向けてくれなくなるかもしれません。
おこづかいやプレゼントをもらった子も孫も、ありがとうの気持ちを伝えてみませんか。
ひょっとしたら相手はそれ以外、気持ちを伝える方法を知らないのかもしれません。
まとめ
- 家族は一番小さな人間社会なので、子どもは大人を見て育つ。
- 相手の立場になって考えてみると、お互いに歩み寄れる。
- どうしてか大人は口やかましくなりやすいが、人間そういうもの。
- どうしてか子どもは自由に動きたがるが、人間そういうもの。
- お金は必要だがそれですべては賄えないので、家族であっても言葉は必要。
最近、家族に「ありがとう」って伝えていますか?
言っていないなら、今度から伝えるようにしてみてください。
なんだか優しい気持ちになって、長く楽しく暮らせるかもしれません。