今、流行の花炭(はなすみ)ってご存知?
花炭は飾り炭ともいわれ、上の画像のような松ぼっくりの炭なんかもその仲間☆
パイナップルやミカンなどの果実、ハスやいが栗、麦の穂や枝についた葉っぱ。
とにかく、いろんなもので出来て、ナント折り鶴や紙飛行機まで花炭に!?
近頃ではちょっとおシャレな雑貨屋や、古民家喫茶に飾ってあるのを見かけますよね。
花炭つくりが特にオススメなのはこんな方
*子供の自由研究の題材を探している
*手軽にできるイベントを企画中
*ちょっと変わったインテリアを作りたい
インドア派の方も、花炭作りがアウトドアへの入り口になるかも・・
知らなきゃソン、知ってトクする花炭情報が満載です!
そもそも花炭ってなんだろう?
「花炭か~聞いたことないな~」
というアナタのために、もう少し詳しく説明しましょう(オッホン)
まず木炭の成り立ちから
大昔の先人たちが焚き火をした
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地面に近い部分がオキになったところで自然鎮火
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そのオキを煮炊きに使ってみると着火は早く火持ちもヨシ(ラッキー♪)
という、いわば偶然の産物。
現代ではきちんと工程が確立されて出荷されていますけどね。
さて、ここで本題の花炭。
炭焼きの時に、たまたま葉っぱが一緒に紛れ込み、きれいに炭になった♡
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こりゃオモシロイと思った人がツツジの枝などを入れて炭を作った
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花炭誕生V(^_^)
日本では、1400年頃から茶道や香道でも床の間の飾り炭として使われてきたんです。
紫陽花や椿などのお花の炭もありますが、松ぼっくりやミカンなどが主流ですね。
現在では、樹木以外の炭の総称として花炭と呼ばれています。
花炭の使いみちはインテリアと消臭剤
花炭はインテリアとしても消臭剤としても使えるんです。
「インテリアはわかるけど、消臭効果ってあるの?」
炭作りの工程で植物が炭化して縮むと、細胞壁に小さい孔がいっぱいできます。
炭は植物が水や養分を運ぶ管や、細胞の形が崩れずに残るからこそ、
顕微鏡でしか見えないほどの小さなパイプを束ねたようになります。
そのため炭1gの表面積は200~400㎡もあるそう(@_@)
簡単にいうとビーズを接着剤でくっつけて立体的にした感じ。
すごい数の穴が密集している状態・・それが炭の構造です。
そしてその穴一つ一つが臭いを吸収するのですから、臭いも消えますよね~
「じゃ、大きくて長い木炭を部屋にバーンと置いたら消臭効果もある?」
もちろんありますが、ちょっと見た目が・・
そこで花炭!!
好みの形の花炭を選んで竹かごや、お盆に和紙を敷いて載せるだけでオシャレに。
花炭はインテリアでもあり、お部屋の嫌な臭いを消してくれる消臭剤でもありと、
なかなかの優れモノ♡♡
しかも自分で作ったとなれば、友人との話のタネになりますよね。
ほ~ら、花炭を作ってみたくなったでしょう?
花炭を七輪で作る超簡単な方法
「花炭を作るなんて難しいんじゃないの?」
いやいや、インドア派の私が作れるくらいだから大丈夫♡
<用意するもの>
*炭にしたい材料
*七輪と木炭・・火力が安定する炭を
*アルミ箔
*火ばさみ
*材料より少し大きめのフタつき空き缶
*軍手
*消火用水・・これ重要!!
初心者は松ぼっくりやヒマラヤ杉の実などがやりやすいデス。
松ぼっくりは開いていなくてもO.K.熱を加えると乾燥して自然と開きます。
<手順>
- 七輪で火をおこす
- 材料をアルミ箔でふわっと包む
- それをさらに包み、2重にしたら七輪の炭の上にのせ、直火で蒸し焼きに
- 火力が弱いと時間もかかるので、うちわで風を送り材料の中程まで火に炙られるように
- 次第に煙に引火して炎があがりますが、心配ご無用
- 材料が熱せられて180℃くらいまでは水蒸気が出る
- 200℃まで上がると植物の成分のヘミセルロースが熱分解されて白い煙に
- 310℃から400℃になるとリグニンという物質が分解されて今度は青い煙に
- 何も煙が出なくなってしばらくすれば出来上がり
- 火からおろして空き缶に入れて酸素を遮断することで火を完全に消す
これをしないと、せっかくできた花炭がアルミ箔を開いた瞬間、目の前で灰に(泣)
空き缶が触れるくらい冷めたらオープン!
自分の作った花炭と出会う、一番ワクワクする瞬間です♡
ほ~ら簡単でしょう?
たくさんの花炭を作るには焚き火でワイルドに
「ひとりでやるのも不安だし、大勢でやりたいな~」
という方。
おススメな方法がありますよ~
まずは焚き火ができる広い場所を確保してくださいね!!
<用意するもの>
*簡単な作り方で用意したものすべて
*マキと簡易の炉・・ブロックで囲んでも可
*材料が入るお煎餅などのフタ付き空き缶
*空き缶が開かないように縛る針金とペンチ
*もみ殻・・上手に作るにはあるとGood
もうお気づきかと思いますが、
一度にたくさん作るため、焚き火に空き缶ごと投入。
ワイルドだろ~!
そのため事前に、空き缶がすっぽり埋まる冷却用の穴を事前に掘っておきましょうネ。
<手順>
- 冷却用穴、炉ができたら、焚き火をする
- 缶のフタに5個くらいと横にも1面につき2個の空気穴を開ける
- もみ殻を缶の底に1cmほど敷き詰め材料をイン・・同じ水分量で揃えるとヨシ
- もみ殻を被せてふちまで入れる
- 空き缶を針金でしっかり縛り焚き火に投入
- すべての煙が出終わりしばらくしたら完成👍
- 空き缶を取り出して穴に埋め、上からも土をかけて酸欠状態にして消火
- 空き缶が完全に冷えてから中身を取り出しもみ殻を払う
果実やアルミ箔で失敗の多いどんぐり、折り紙工作などもきれいに仕上がりますよ♪
キャンプやイベントでやれば盛りあがりますよ~~
ご家庭で空き缶一つ分くらいをやりたい場合は、簡易コンロでもO.k.です。
花炭を作る時に注意すべき点とは
*松ぼっくりやヒマラヤ杉の実は自然のものを使いましょう。
通販などで購入すると塗料や接着剤で加工し、有害物質が出たり、溶けてしまったりと使えないものがあります。
*家で作る時にも屋外でやりましょう。
屋内だと煙に引火して炎があがりますから、火事の危険が。
また、煙により火災報知器が作動することがあります。
できれば、屋外でもご近所さんにはひと声かけて行いましょう。
火事と間違われて通報されても困りますから(+o+)
*簡易コンロに空き缶を載せる時には、空き缶の大きさに注意しましょう。
コンロのガスボンベ部分にまで缶が載ると、熱伝導でガスボンベに引火し爆発します。
*環境汚染になりますから、焚き木の後始末もきちんとし、空き缶に敷き詰めたモミガラ炭も必ず持ち帰って家で処理しましょう。
モミガラ炭は花壇の肥料にも使えますし、花炭も古くなったら粉にして花壇に埋めると土壌改良にもつながります。
くれぐれも火災とやけどには注意してくださいね。
まとめ
花炭についてまとめると
- 花炭は木炭以外のモノで作られた飾り炭
- 花炭はインテリアと消臭剤として活用できる
- アルミ箔と七輪で簡単に作れる
- 大量に作るならワイルドに焚き火で
- 火災とやけどには要注意
今、花炭体験が流行中☆
なので、あちこちのイベントや公開講座で教えてもらえます♡
これを機会にアウトドアの世界をひょっこりのぞいてみませんか(^_^)