信頼できない言動への戒め。紺屋の白袴、医者の不養生の意味と使い方

グータッチで信頼を確認している3人組仕事

みなさんは紺屋の白袴、医者の不養生ということわざを知っていますか?

これらのことわざはあまり日常会話で使われることは少ないですよね。

しかしことわざを深く知ることで自分の普段の行いを振り返ることができるのではないでしょうか。

昔の人が言い伝えてきたことわざには、深い戒めが込められているのです。ここではそんな紺屋の白袴、医者の不養生ということわざについて説明していきます。

スポンサーリンク

自分のことにもしっかり手を回そう!紺屋の白袴の意味と使い方

白袴をきて踊っている年配の女性

まず紺屋の白袴は「こうやのしろばかま」と読みます。紺屋というのは白い袴を紺色に染める仕事のことです。

紺屋が自分の袴は染めないで白袴ばかりはいているということで、人のためにばかり働いて自分のことは何も手につかないという意味があります。他にも、いつでもできるだろうと怠けて何もしないことも指します。

そしてこれはあまり知られていない説なのですが、紺屋は仕事中に紺色に染める液体を一滴も自分の白い袴にはこぼさないというプロの誇りを表しているとも言われています。

このことわざを使う例文としては「彼は靴職人なのに紺屋の白袴でいつもボロボロの靴を履いているね。」や「高級和食のお店で働いたけど紺屋の白袴でまかないがお茶漬けだったよ。」などです。

似たようなことわざには「鍛冶屋の竹火箸」「髪結い髪結わず」「左官の荒壁」「第九の掘っ立て」「坊主の不信心」などがあります。

確かに身近にもこのことわざがぴったり当たっている人がいます。自分ももしかしたら他人に紺屋の白袴なんて言われていたりするのかもしれないと思うとちょっとこわいですね。

スポンサーリンク

言葉だけじゃなく行動も伴っていますか!?医者の不養生の意味

赤い救急バッグ

次に、医者の不養生は「いしゃのふようじょう」と読みます。医者のように、口では立派なことを言っているが自分の体は大事にしていないような人のことを言います。先ほどと意味はとても似ていますね。

医者というのは患者に養生の大切さを説くものですが、意外と医者自身は健康に気遣っていなかったりするんですよね。

こちらの例文としては「ウイルス対策ソフトの会社員のパソコンにウイルスが入ったらしいよ。医者の不養生とはこのことだね。」や「ヨガの先生が医者の不養生でぎっくり腰になったらしいよ。」などです。

確かに言葉だけ一丁前で行動が伴っていない人っていますよね。これは日本だけじゃなく世界中の人がウンウンとうなずけることわざなのではないでしょうか。

人に教える前にまず自分のことをしっかりしないと、あなたもどこかで医者の不養生なんて言われてしまうかもしれませんよ!

スポンサーリンク

紺屋の白袴、医者の不養生と言われないために信頼できる人間に

グータッチで信頼を確認している5人組

紺屋の白袴、医者の不養生のように言葉と行動が伴っていない人というのはあまり信用しにくい印象にありますよね。自分でももしかしたら気づかないうちにそういった言動をしているかもしれないですし、人に不信感を与えぬうちにこういったことは改善できると良いでしょう。

人間の本音というのは言葉よりも行動に出がちです。例えばあなたの恋人が、「愛してる、僕には君だけだよ。」と言ったとしても、その後ほとんど連絡もつかず会う時間を作ってくれないのなら、それは本当に愛していないということでしょう。

他にも、「もうこの仕事はやめたい!」と言いながらいつまで経ってもやめない人。こういった人も結局やめることがストレスでありやめる気がないのです。

あなたも人を見るときに、その人の言葉と行動がちゃんと伴っているか見定めるようにしてみてはどうでしょうか。言葉と行動に一貫性がある人は思いやりがあり責任感の強い人が多いです。

そういった人のそばにいるようにすることで、あなたも紺屋の白袴や医者の不養生なんて思われることはなく信頼できる人間になれるのではないでしょうか。類は友を呼ぶとはこのことですね。

さて、日本に古くからあることわざ「紺屋の白袴」「医者の不養生」。あなたがこの言葉を知ったことで良い戒めになることを願っています。