胎児が大きいと言われた!~問題ない原因と危険な原因について~

ほおずきに入った小さな赤ちゃん出産

妊娠すると定期的に通うのが妊婦検診です。お腹の中の赤ちゃんの育ち具合や、お母さんの健康状態などに問題がないかどうか?チェックする大事な検診です。

その時に“問題なし”とだけ言われれば“元気なのね”と安心できますが、先生の一言によっては色々な心配が出てくることも。

その一つがお腹の中の赤ちゃんの大小問題です。先生は“頭が大きい”や“足が長い”など赤ちゃんの様子を伝える、コミュニケーションの一環として話しかけていることもあるでしょうが、お母さんにしてみたら大問題!になってしまうことも多々あるようです。

そのうち今回は“大きい”と言われた赤ちゃんについて、問題の無い場合から問題のある症状までをご紹介していきます。

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胎児が大きい原因 【遺伝】

小さな小さな赤ちゃんの靴を一足ずつ持つ両親

ほとんどの場合が、個性によるものです。パパママから受け継いだ遺伝的なもので大きい場合ですね。この場合は単なる個人差で大きいだけなので、健康的には何ら問題ありません。

但しお母さんの方が小さくて骨盤の幅が狭い場合などは、出産の際には頭や肩が引っかかったりするなど、難産になる可能性もあるようです。

私は4125gで産まれたのですが、昔のことですから産まれるまで大きさがわからず、小さい母は相当苦労し最終的には吸引分娩となったそうです。

但し、今はエコーで赤ちゃんの大きさも大体わかりますし、お母さんの骨盤の幅などもチェックしてくれているはずです。またこの場合はお母さんも赤ちゃんも健康なので、過剰に怖がることはないでしょう。

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胎児が大きい原因 【母親の糖尿病】

母親の影響を受けている体内の胎児

問題なのは赤ちゃんが大きい原因が、お母さんの「糖尿病(血糖値が高めの場合も含む)」によるものの場合です。この場合には、妊娠中-出産-出産後も母子ともにリスクが高くなります。この原因と起こるリスクについてご説明します。

〇なぜお母さんが糖尿病だと赤ちゃんが大きくなるの?

妊娠中、赤ちゃんへの栄養は胎盤を通して送られます。その際にお母さんの血糖値が高いと、赤ちゃんが糖分過多の状態になるため、お腹の中でどんどん大きくなってしまいます。

〇お母さんが糖尿病の治療をしていたら大丈夫?

糖尿病の治療には、血糖値を下げるためインスリンを投与するのが一般的です。但し、インスリンは胎盤を通らないため、お母さんが治療していても赤ちゃんには糖分が送られてしまいます。

〇出産時のリスクは?

お母さんが高血圧も併発しているような場合は、危険があることもあり、また赤ちゃんの大きさによる難産のリスクも高くなります。

〇赤ちゃんに危険はあるの?

お母さんから胎盤を通して、糖分が多く送られてくる赤ちゃんは、自分の体でインスリンを分泌して高血糖をコントロールしています。出産してへその緒を切った瞬間から、お母さんから過剰な糖分が送られてこなくなるのですが、赤ちゃんの体の方はインスリンを分泌していて急には止められない。そのせいで赤ちゃん自体が、低血糖になってしまうことが多く、場合によっては命に危険が及ぶこともあります。

お母さんの糖尿病、また糖尿病とまではいかなくても、糖分を過剰に取ってしまい血糖値が高い方は本当に注意が必要です。

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まとめ

胎児が大きくなってしまう原因と、出産時に起こるかもしれない問題の可能性についてご紹介しました。

〇遺伝が原因の場合には、母子ともに健康のためほとんど心配はないが、赤ちゃんの大きさが原因の難産は可能性がある。

〇お母さん側の高血糖が原因の場合には、妊娠中にコントロールしていても、出産時の危険は高くなり、また出産後の赤ちゃんが低血糖症になる可能性が大きい。

以上がお分かりいただけたと思います。糖尿病は出産後のお母さんの体にも大きい影響があるもの。妊娠中の高血糖には十分注意しましょう。