日本語は、様々な言葉遣いがあるので、日本人ながらに難しい言語だと感じます。
その中でも社会で暮らす上で欠かせないのが敬語ではないでしょうか?この敬語も種類があるので、使い慣れていないと頭がこんがらがってしまいそう!あなたは自分の中で敬語がきちんと整理できていますか?
実は、一口に敬語といっても、3種類あるのをご存じですか?
「そんなの知ってるよ。」という方もいると思いますが、確認の意味をこめて、それぞれご紹介していきます!
尊敬語
目上の方や、相手を立てる時に使います。
例・・・行く→いらっしゃる、食べる→召し上がる、言う→おっしゃる
謙譲語
自分をへりくだり、相手を立てたい時に使います。
例・・・行く→伺う、知る→存じ上げる、見る→拝見する
丁寧語
丁寧に述べたい時に使います。
例・・・する→します、見る→見ます、→言う→言います
さて、そろそろ本題に戻りますね。息子の敬語は、「息子様」になるのでしょうか。それとも他の表現方法になるのでしょうか。この後、説明していきたいと思います。
息子の敬語は「息子様」ではない
お父さんという言葉の敬語は「お父様」ですから、息子の敬語は「息子様」であってもいいのでは?と思う方がいらっしゃるかもしれません。でも、実際に「息子様」という言葉が使われているのを聞いたことはない気がします。
答えを言ってしまいますが、息子の敬語は、「息子様」ではありません。
常識的に考えて、息子の敬語は「息子様」ではないことはお気づきだったかもしれませんね。
でも、実際のところ会社の上司との会話の中で、上司の息子のことを話題に出す時は、なんと言ったらいいか困ってしまうこともありますよね。名前を知っていれば、名前に「さん」や「くん」をつければいいと思いますが、そうでない場合はどうしたらよいでしょうか?
一般的には、相手の息子に敬意を払った言い方として、「息子さん」や「ご子息」という言い方が適当だと思います。あなたに息子がいた場合、周りの方から「お宅の息子さんは…」などと言われることはないでしょうか?
それは、周りの方があなたの息子に敬意を払って言ってくれている言い方なのです。あなたも誰かの息子を指していう時は、「息子さん」や「ご子息」という言い方をすれば間違いありません。くれぐれも、「息子様」とは言わないでくださいね!
口語と文語でも表現の仕方が違う
皆さんは、「口語」と「文語」の違いはご存じでしょうか?学校の国語の時間に習ったことがあると懐かしく感じるかもしれません。今さらかもしれませんが、念のため「口語」と「文語」について説明してします。
口語・・・・日常的な会話やSNS上などで使われている言葉
文語・・・・きちんとした文章や文学作品上などで使われている言葉
以上、おさらいでした。なぜ、文語と口語について説明したかというと、文語と口語では、息子の言い方が違うからです。
先程も書きましたが、口語の場合は「息子さん」や「ご子息」を使って問題ありません。文語の場合は、「ご子息」を使うのが正しい表見になります。
「息子」の敬語まとめ
知っておきたい息子の敬語についてご紹介しました。
敬語の種類は意外と多く、その使い方も色々で日本人であっても分からないことがあったのではないでしょうか。
でも、社会で生活していると、敬語はコミュニケーションを円滑にするためにも絶対必要になります。きちんとした言葉遣いをすることはマナーであり、心地よい人間関係を作るのです。
知っている言葉なら簡単に口から出ますが、突然必要となる言葉があるものです。そういう時に困らないようにするために、話す相手によって話題を考えておくことをおすすめします。