「中年の危機」「ミッドライフ・クライシス」はほとんどの方が通る道と言われ、社会問題にもなりつつあります。
人生の折り返し地点に立ったときに、先が見えてきた人生について“間違っていたんじゃないか?”と後悔し“このままでいいのか?”と葛藤する症状です。悩むだけならまだ良いのですが、重症になるとうつ病に陥ったり、突飛な行動で家庭を壊したりすることもあります。
誰もが陥る可能性のある「中年の危機」。どのように立ち向かったら良いのでしょうか?今回はその克服方法をご紹介します。少しでも克服のヒントになれば幸いです。
自身の年齢を受け入れるのが中年の危機克服の鍵
“老い”というと言葉が悪いかもしれませんが、自身の体が衰えてくるのをひしひしと感じる年令です。若い頃のように無理がきかない・・・誰でもそうですよね。でも、「中年の危機」にはここから入る人が多いのです。
でも、確かに体力は衰えてきますが当たり前の事。体力で若者と張り合う必要は、全くないんです。体力だけで乗り越えられる事ばかりではないでしょう?がむしゃらにやることだけではなく、別の解決方法をきっと持っているはずです。
色々な不具合は出来てきますが、そこは“そりゃそうだろう”と柔らかく受け止めることが大事。 “まだまだ若いはず”と無理するのではなく“そこそこ若いんじゃない?”と言えるくらいがちょうどいいのです。
今までの自分の選択を受け入れる
今が若い頃に思い描いていた中年像と違っていたとしても、それは間違った道を選択してきたからでしょうか?それは違います。
好きなことを出来るのなら別ですが、一般人には無理な話です。だとすればその時々で選択を迫られ“必要な方”を選んできたはずで、それが今の自分を作ってきたということです。
そこで違う方を選んでいたら、今の自分は存在しないのです。確かに捨ててきたものは沢山あるのだと思いますが、そこには戻れません。だったらくよくよしても無駄ではありませんか?
自分が選択し、進めてきた人生を認めて受け入れるほかありません。その上で、もし一生の後悔になりそうなことがあるのであれば、これから考えることのリストに入れましょう。
中年の危機で無気力なら何か新しいことにチャレンジする
もし、何かやりたかったこと、やりたいこと、興味があることがあるのならチャレンジを考えてみてはいかがでしょうか?
今は幸いに大人の習い事は充実しています。様々なサークル活動なども、検索すれば沢山出てきますよ。昔を思い出してでもいいですし、何か見て気になったものでもいいんです。自宅で可能なことは自宅でもOKです。時間は頑張って作って下さい。
新しい世界では、今まで知らなかった価値観に出会えますし、交友関係も広がります。思い切って自分の世界から一歩踏み出してみましょう。
中年から人生の後半戦が始まると考える
“自分には時間がない?”と実感し、そこで焦ってしまっている方も多いでしょう。でも、焦る必要なんてありますか?落ち着いて考えてみましょう。
よく考えれば先はまだまだ長いのです。平均寿命を考えたって、まだ半分程度。20歳から先の平均寿命だけを考えたら、男性61年・女性66年ですから半分以下ではないですか?時間はたっぷりあるのです。
若い時には無かった経験も知恵もあるなかでの後半戦。これからの半分を楽しむ気持ちになれれば言うことなしです。
中年の危機の克服方法まとめ
「中年の危機」の克服方法についてご紹介しました。
抱えている、後悔・プレッシャー・不安などを軽減し、ストレスを少しでも軽減することが克服のカギです。いくつかの方法をご紹介しましたが、全部に共通し、一番大事なことは“発想の転換”ということです。
今を人生のハーフタイムと考えて、少しブレーキをかけて休み、物事を柔軟に考えられるようになれれば、必ず克服できるはずです。