皆さんは、リップサービスという言葉をご存じですか?リップサービスは、日本語ではなく英語で、「lip servive」といいます。リップのサービスということは、リップは唇を表していて、それを使ってするサービスですから、悪い意味で使われていないことはなんとなく分かります。
実際、ビジネスの世界でリップサービスを使う場面は少なくないのです。そこで、リップサービスを使って仕事を円滑に気持ちよく進めるために、リップサービスの意味や使い方についてご紹介していきます。
リップサービスの意味とは
リップサービスは、英語で「lip servive」というのはお伝えしましたが、「lip」は唇ではなく、「口先、口先の」という意味があり、「service」には「礼拝、奉仕」という意味があります
一見、良い意味かと思いきや、「lip servive」は、心から思ったことではなく口先だけで「主よ、あなたを信仰します」と言った意味だといわれているのです。主に対して口先だけでこんなことを言えるというのは、相当な大物でないかと思ってしまいます。
リップサービスとお世辞の違いとは
リップサービスが口先だけでものをいうということが分かりました。この説明を見て思うのは、日本語で使われている「お世辞」との違いがあるかどうかということではないでしょうか?
なんとなく想像はつきますが、念のため「お世辞」に意味を調べてみると、「心にもないことを愛想のために言うこと」という意味でした。ということは、リップサービスとお世辞は、ほぼ同じ意味で使われる言葉といっていいかもしれません。
ビジネスでは大事なリップサービス
口先だけでものを言うリップサービスですが、ビジネスの場では普通に使われています。例えば、社内で働く事務の女性が新しい服を着てきた時、「その服いいね。」とか「素敵な服ね。どこで買ったの?」などという声が聞かれることはないでしょうか。
ビジネスにおいては、人と人とのコミュニケーションが欠かせません。日頃から人の良いところや変化をリップサービスを使って褒めることは欠かせないです。
大事な取引先はもちろんのこと
どこの会社でも大事なお取引先はあるものですよね。いくら会社で開発したお勧めの商品やサービスがあったとしても、それを取引先に販売するのは人です。お取引先に向かって商品やサービスの良さを訴えるのもいいですが、それだけで人の気持ちは動かないことがあるものです。
そんな時、取引先の担当者と会った時に、その人の事をリップサービスを使って褒めたらどうでしょうか。人は褒められると悪い気はしないので、相手の会社の商品やサービス以前に人を気に入るものです。このような場では、ちょっと大げさになるくらい、リップサービスを使うのがお勧めです。
上司と部下の間でも
リップサービスは、同じ社内で働く上司と部下の間でも有効に利用することができます。例えば、社内コンペがあった時、部下は上司の活躍ぶりをリップサービスで褒めるチャンスです。
部下なら普段から上司の仕事ぶりを見ているので、「仕事ができる方は、ゴルフの腕もいいですね!」とリップサービスで上司の気持ちを上げておけば、後々の評価にプラスになることがあるかもしれません。
もちろん、同期が相手でも
会社の中で最も身近な存在は同期ですよね。仕事での苦労を共にし、時には一緒に愚痴を言い合うなど、心強い仲間だと思います。同期は近い存在なので、わざわざリップサービスを使って褒める必要なんてないと思うかもしれません。
でも、今は同期同士だとしても、いつ誰が出世するか、他の部署や会社に移るか分かりません。後々に変化があった時に備えて、予めリップサービスを使いながら同期と良い関係を築いておくことをお勧めします。
会社の女子の間ではリップサービスの嵐?
女子なら分かると思いますが、女子の世界は複雑な人間関係が形成されがちですよね。特に会社にいる女子同士は友達関係とは違い本音を出しにくいので、お互いけん制し合う関係になることが多いものです。
女子は、服やメイクなど見た目の変化が大きいので、普段からリップサービスを使って、お互いの関係を良好に保つことも。そういう意味では、会社の女子の間では、常にリップサービスの嵐が吹き荒れている状態といえます。
まとめ
・「lip servive」は英語で、心から思ったことではなく口先だけで「主よ、あなたを信仰します」と言った意味から始まった。
・日本語の「お世辞」は、「lip servive」とほぼ同じ意味で使われる。
・ビジネスの世界の様々な関係では、リップサービスを使うとうまくいく。