花粉症というと、春にしかないと思われがちですが実際には花粉は1年中飛んでいるものです。春のスギやヒノキだけではなく、秋にも空き地などで繁殖している雑草が花粉症を引き起こすのです。
ブタクサやヨモギ、カナムグラ、カモガヤなどは秋に開花を迎え、主に9月~11月にアレルギーの人は花粉症となります。
秋の主な花粉はブタクサとヨモギ
秋の主な花粉症の原因はブタクサやヨモギ。ブタクサは黄色でヨモギは紫褐色の花を咲かせます。これらは全国的に分布していて、道端や公園などどこにでも咲きますが、背丈が低いのであまり遠くまで飛ぶことはありません。
ブタクサ
明治初期に渡来し、戦後に全国に広まりました。日本で初めて花粉症が見つかったのもこのブタクサによるものでした。
ヨモギ
草もちでおなじみのヨモギにもアレルギー症状が出ます。葉っぱや茎の部分は生薬としても使われていますね。
秋に花粉症の症状が出た場合は主にこの二つが原因であることが多いですが、中にはハウスダストが原因で花粉症の症状を起こすこともあります。家の中にあるダニの死骸やフン、カビなどがアレルギーを引き起こすのです。
夏から秋は一気に外の気温が下がるので風邪を引きやすく、最初は花粉症と気づかずに風邪だと思い込んでしまう人も多いです。もしも秋に花粉症の症状が出た場合には、すぐに病院へ行ってアレルギー検査をすることをオススメします。
秋の花粉症かも!?と思ったら…
秋の花粉症を予防する方法としては、まず原因となる植物に近寄らないことです。秋の花粉症の原因となるブタクサやヨモギは公園や道端などどこにでも生えてきますが、遠くまで花粉が飛ぶことはありません。
なので極力雑草が多く生えているところには近づかないことでも十分予防になるのです。そして、帰宅した時には洋服についている花粉を叩いて落とすことも重要です。
部屋の掃除はこまめにして、除湿機をかけて湿度を下げておくと花粉症の症状が収まります。
春の花粉であるスギに敏感な人は、秋のスギ花粉にも要注意。スギの花粉は秋に作られ、春に飛びます。スギ花粉に敏感な人はもしかしたら秋から症状が出始めるかもしれません。
ちなみにヒノキは秋には花粉が飛ぶことはないので安全でしょう。
症状が現れた時には、それが風邪なのか花粉なのかセルフチェックすることをオススメします。
- くしゃみが連続してでる
- 鼻水がさらっとしていて透明
- 目がかゆい
- 発熱はない
これら4点が花粉症の特徴です。この中で全てが当てはまっていたら、風邪よりも花粉症の可能性が高いです。
花粉症は去年まではなんともなくてもいきなりなってしまうことがあります。「自分は花粉症じゃないから大丈夫」と思って油断していると、どんどん症状は悪化していってしまいます。
早めに薬を飲んだり病院に行くことで、アレルギー症状を緩和させましょう。
花粉症はどうして起こるの??
花粉症はなぜ起きるのかというと、植物の花粉でアレルギー症状を引き起こすことが原因となっています。このアレルギー反応は、免疫が過剰に反応してしまい、目や鼻、喉や皮膚などにいろいろな症状を引き起こします。
春になると花粉症に苦しんでしまう日本人はとても多いですが、実は1年中この症状は出る可能性があり、ペットを飼っている家だったり、どの植物に対してアレルギー反応が強く出てしまうかによって個人差があるのです。なので秋に空き地や公園で子供を遊ばせる時には少し注意をしたほうがいいでしょう。
マスクやサングラスをかけることも予防には重要です。
日本ではあまり知られていない秋の花粉症。心当たりのある人はすぐに予防をして病院へ受診してみてくださいね。