「子供がなかなか宿題をしない」イライラがつのって「宿題やったの」ときつく問いかける。これでthe end子供は決して自主的に宿題をやることはないでしょう。
夏休みの宿題がまだ終わらない子供は、あきらめましょう。出さないで先生に叱られましょう。恥をかくしかないでしょう。
子供の宿題が終わらないのは教師に問題がある
「宿題やったの?」「早くしなさい」 こんなことを毎日のように繰り返す家庭での宿題をめぐるバトル。いい加減こんなくだらないバトルから卒業しましょうよ。
教師はなぜこんな家庭での生徒と保護者のやりとりを放置しているのでしょう。毎日宿題を生徒たちに課すのが学校の決まり事なら、先生方にはぜひこうしていただきたいものです。
教師ともあろう者、保護者が子供にどうやって宿題をやる気にさせるかも考えずに宿題を課しているのでしょうか。
教室での授業では、先生方はきっとそうだと思いますが、事前に教材研究をして生徒たちにいかに興味を引いてもらうかをシミュレーションして臨まれるのではないでしょうか。
保護者は大部分教育の素人です。教育のプロなら日頃の経験を生かして、どうやったらやる気を起こさせるかはお分かりだと思います。
ほんとうに宿題をやらなければいけないなら、そのやる気を起こさせる方法論を保護者に伝授することも教師の役割だと思いますが…。
子どもにやる気を起こさせる方法(地域で)
子供に宿題をやらせるための「特効薬」や「魔法の言葉」はありません。私の息子が小学生だったころのある夏休みのことです。近所の遊び仲間が遊んだ後、我が家に集まってきてなぜか自然に宿題をやるようになり、2,3日後には工作までも妻の指導の下ちゃんと仕上げていきました。にぎやかで楽しそうにやっていました。これはこれっきりでしたが、みんなでやればできるようになるのですね。こんな風なことが町内や自治会で組織的に行われたらいいと思います。運営は大変でしょうが。
子どもにやる気を起こさせる方法(家庭で)
「宿題やったの?」「早くしなさい」は、NG。インターネットを検索してみると、「子どもに宿題をやらせる方法」がいくつか見つけることができます。私見も交えてその方法をいくつか挙げてみます。それぞれのご家庭で合った方法を実行すれば、糸口が見えてくるように思います。
〇テレビや遊びに集中している時に、急に中断させられるのは腹を立てるだけ。
- 事前にテレビや遊びを30分で終えて、その後宿題をする約束をする。タイミングを見計らって「さあこれから何するんだっけ」と声かけをする。問いかけて子供が自分で約束を思い出せば、自主的に行動するという流れになります。
〇こどもの性格によって適切な声かけをします。
- ・すぐに反発する子には「宿題やったの」などの言葉は反発するので、「きょうの宿題は何からやるの?」などと変化球で子供にかんがえさせることが有効です。
- ・返事はするけど行動をおこさない子には、実行力が弱かったり、どこから手をつけて良いのかわからないことがあるので、「まずドリルからやっちゃおう!」などやることを細分化・具体化して言ってあげましょう。
- ・「できない」「もういい」などとすぐに諦める子には、すぐに到達できるようなゴールを細かく作ってあげましょう。「ここまでできたら、ママいにみせてね」などの声かけです。
宿題を先にやるメリットに気づかせる
- 「ほめる」ことと、「先に宿題をやっちゃったら、後でゆっくりテレビが見られるよ」などと言って、宿題を先にやるメリットをあることを気づかせることが大切です。
- 親も勉強することが刺激になります。大人であっても勉強することはたくさんあります。特別な勉強ばかりでなく、読書をしたりすることは大切です。家計簿をつけることも大事なことだと思います。
まとめ
- 宿題をやらせるのは、保護者まかせでなく教師の責任
- 町内や自治会などで集団的に宿題をやらせるような取り組みも一つのアイデア
- 家庭で「宿題やったの?」「早くしなさい」は、NG
- 魔法の言葉はありませんが、子どもの性格にあった声かけが必要 何よりも子供が自主的に行動するよう仕向けることが大切
ところで、勉強を子供自身の机でさせようとしていませんか。居間でもダイニングテーブルでもいいですから、子供が落ち着く場所でやらせてあげる方がかえって集中力は高まりまし、子どもが側にいれば親が何かと面倒を見ることもできます。親が静かな場所(勉強部屋や図書館など)では気が散るものです。私の場合でも読書は図書館ではなく、ほどほどに騒がしい喫茶店が最高です。図書館では静かすぎては邪念が生まれます。