お肉の王様と言えば、やはり牛肉ですよね。豚肉や鶏肉と比較して価格が高く、贈答用にもなる高級品です。普段気軽に食べるにはお値段が張るので、特別な日のご馳走として食べるお宅も多いのではないでしょうか。
スーパーの精肉売り場でサイコロステーキを目にしたことはありますか?ステーキ用の牛肉よりも安価で売られているものです。実はサイコロステーキの価格には理由があります。知っておきたいその理由をご紹介します!
サイコロステーキとは
精肉売り場に並ぶサイコロステーキを見たことがありますか?パックされている牛肉は、綺麗に並べられていますよね。でも、サイコロステーキは綺麗に真四角にカットされているので、肉としてはちょっと不自然な形をしています。
サイコロステーキは、名前こそステーキとついていますが、実は細かい肉を固めた成型肉なのです。サイコロステーキをよく見ると、細かい肉をくっつけて圧縮しているような感じが分かると思います。
牛肉のステーキは部位によっては硬い場合がありますが、サイコロステーキは柔らかいので、子供やお年寄りでも食べやすいメリットがあります。
成型肉とは
成型肉と聞くと、どんな加工がされているか不安になる方もいるかもしれませんね。一般的な肉は、大きな肉を食べやすくカットして提供されていますが、成型肉は、骨の周りの肉や内臓の肉を軟化剤で柔らかくし、結着材を使って固めることで成型しているのです。
サイコロステーキは肉であることに変わりはないですが、塊からカットされる肉とは違う意味合いがあることがお分かり頂けたと思います。元々、牛肉が高価だったところから作り出された成型肉でしたが、今では豚肉や鶏肉でも成型肉はあります。
外食ではポピュラーな成形肉
外食でちゃんとしたサイコロステーキを食べようとすると、数千円はかかりますよね。店によってはもっとかかる場合もあります。でも、ファミレスなどでリーズナブルな価格でサイコロステーキが食べられるのはなぜでしょうか。
採算度外視でサイコロステーキを提供している場合もありますが、リーズナブルに食べられるサイコロステーキは、たいていの場合は成型肉といっても過言ではありません。柔らくて、ボリュームがあるサイコロステーキは、年齢性別問わず人気があるものです。
サイコロステーキの添加物には注意
食品を長持ちさせたり、成分を安定させるために添加物が使われることはご存じですよね。塊からカットされる肉には基本的に添加物は入っていませんが、サイコロステーキには添加物が使われています。
まず、成型肉に使われている結着材にはリン酸塩が使われています。リン酸塩は、肉の日持ちをよくする効果と、肉の退色を防ぐ効果があります。肉の鮮度を保つには必要ですが、一方で骨を弱くしてしまうというデメリットがあります。
また、成型肉を柔らかくするために、肉に脂を注入しますが、この油が固まらないようにするために乳化剤が使われています。他にも、化学調味料や酵素が使われている場合もあります。
成分表示を確認して
一般的に売られている肉は、何も添加されていなければ肉の種類や部位、産地などが表示されています。でも、サイコロステーキは肉片の他、添加物が入っているので、何が添加されているかパックに表示されています。
日頃から健康を気にして食品に添加されている添加物を気にしているなら、きちんと成分表示を確認することをお勧めします。
ただし、サイコロステーキに限って添加物が添加されている訳ではなく、加工食品には何かしらの添加物が添加されているケースは多いもの。摂取量に注意すれば体に悪影響を及ぼすことはないので、神経質になり過ぎないようにしましょう。
サイコロステーキの美味しい食べ方
価格が安いので、量もたくさん楽しめるサイコロステーキ。その美味しい食べ方は、シンプルにフライパンで焼くのがお勧めです。サイコロステーキは冷えた状態のまま焼くと硬くなりやすいので、冷蔵庫から取り出して常温に近い状態にしてから焼きましょう。
サイコロステーキを焼くと、肉の塊から油が出てくるので、その油を使って焼いていきます。油が気になる場合はキッチンペーパーでふき取りましょう。
牛肉よりしっかり目に火を通し、お好みの味付けやソースで味をつけたら、完成です。四角い形がボリュームを出すので、お皿に山盛りにすれば男性に喜ばれるはずです。
まとめ
・サイコロステーキとは
細かい肉を固めた成型肉
・成型肉とは
骨の周りの肉や内臓の肉を軟化剤で柔らかくし、結着材を使って固めることで成型した肉
・サイコロステーキに使われている添加物
リン酸塩、乳化剤、化学調味料、酵素など