近年、高齢者の恋愛が増加しています。
熟年“離婚”、熟年“恋愛”、熟年“結婚”、熟年“婚活”。熟年世代の方の恋愛を表す言葉も増えていて、歳を重ねてからの恋愛が珍しくなくなってきました。それによって、熟年世代の恋愛への偏見も減ってきている印象があります。
「高齢者が恋愛?」と思う方もいなくはないと思いますが、実は恋愛をすることで高齢者にとって嬉しい効果もたくさんあるんです。
ですが、高齢者の恋愛だからこそ起こるトラブルもあります。
今回は、高齢者が恋愛をすることのメリットについてとその際に起こるトラブルの注意点をご紹介します。
アンチエイジング効果
恋愛をしたり、誰か気になる存在がいたりするだけで、快楽物質である“ドーパミン”が分泌されます。
この“ドーパミン”には、嬉しい効果が沢山あります。
まず、見た目の変化です。肌が綺麗になったり、髪にツヤが出るなど、見た目が若々しくなるという効果があります。
また、精神的な面として、前向きになったり活動的になるということもあります。
ドーパミンのおかげで、若々しくかつ前向きになることに加えて、相手のことを想って外見に気を使うようにもなるので、更に見た目や行動に良い変化をもたらしてくれます。
幸せホルモン
恋愛をした時に分泌される嬉しい効果のあるホルモンは、“ドーパミン”だけではありません。
幸せホルモンとも呼ばれている“オキシトシン”もその一つです。
“オキシトシン”は人への信頼感が増したり、ストレスが緩和されたりと、精神面に変化をもたらしてくれます。
また、社交的になったり、親密な人間関係を結ぼうという気持ちが高まるなどの変化もあり、人との関わりに積極的になる効果も期待できます。
更に、心臓の機能をあげたり、感染症予防につながるなどの身体的な健康への効果が期待できるホルモンでもあります。
そんな嬉しい効果がある“オキシトシン”は大切な人とのスキンシップにより分泌されます。まさに恋愛をすることによって分泌されるホルモンです。
スキンシップと言っても、一緒に食事をしたり、相手に親切な行動をしたりするだけでいいのです。
女性ホルモン
これまで紹介したホルモンの他にも、女性ホルモンこと“エストロゲン”というホルモンも分泌されます。
これは女性にとってはとても嬉しいホルモンです。
「恋をするとキレイになる」と言いますが、それはこの“エストロゲン”の働きにより女性らしい体を作り上げてくれるからというのもあるのでしょうね。
また、記憶力を高めたり、自律神経を活発にしてくれたりという効果も期待できる素晴らしいホルモンです。
生きがいになる
高齢者の方の中には、家族に先立たれたり、趣味がなかったり、生きがいだった仕事を退職したなど、生きがいを見つけられていない方もいます。
ですが、そんな人が恋愛をすることで、大切な存在に巡りあい、会いたい人がいて行きたい場所があって、それが生きがいになります。
そのおかげで、普段の生活にも良い影響を与えてとてもイキイキとするようになります。
注意点
高齢者の恋愛には、注意が必要な部分もあります。
まず、周りに理解されづらいという部分です。
高齢者の恋愛となると、“離婚歴がある”“配偶者に先立たれた”などと、配偶者はいなくても子どもがいる場合もあります。
その場合に、子どもや周りに理解されない、反対されるなんていうこともあるので要注意です。
また、恋愛をするということは、少なからず相手に貢ぐ、恋愛の方へ使うお金が増えるということになりますので、お金のトラブルには注意が必要です。
さらに、離婚や再婚を伴う場合には相続のトラブルが起きやすくなります。
子どもに相続されるはずだった分が、新しい配偶者に半分が渡るということになったりするので、もともとの相続人との話し合いが重要になります。
また、離婚をすると元配偶者が相続人ではなくなります。
長年連れ添った分、相続分が0になるのに納得してもらうのは難しくなりますし、財産分与や慰謝料が発生する場合には熟年離婚の方が額が大きくなりますのでトラブルになりかねません。
まとめ
高齢者が恋愛をすることのメリットと注意点をいくつか紹介してきました。
まとめると…
- ドーパミンによって若々しくなる
- 幸せホルモンが分泌される
- 女性ホルモンによってキレイになる
- 若々しくなる
- お金のトラブルには注意が必要
これを見ると、高齢者が恋愛をすることはトラブルをうまく避けることができればとてもいいことのように感じますよね!
恋愛が高齢者の方の精神的、身体的な健康に繋がることがわかったと思います。
不倫や離婚に発展するような場合は除きますが、高齢者であっても恋愛は節度を持って楽しむといいのではないかと思いました!