高齢化社会が進んでいるのはご存知のことと思いますが、それに比例して高齢者ドライバーが増えてきているのはご存知でしょうか。
高齢者ドライバーとは、70歳以上のドライバーのことをさします。
何歳であっても車の運転ができない訳ではありませんが、運転には様々な判断能力や経験が必要になるため、若い時とは同じようにいかないものです。
高齢者ドライバーの問題として具体的にどのような点が挙げられるのでしょうか。
その中でもよく問題になる3つをご紹介していきます。
高齢者ドライバーの認知症問題
高齢者ドライバーの問題で重要視されているのは認知症です。
2017年3月に75歳以上の認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行されました。
そして、3月から9月までの半年間で3万人以上の方が認知症のおそれがある「第1分類」と判定されたことが警視庁のまとめ(暫定値)で分かったそうなのです。
「第1分類」とうのがどういうレベルかといいますと、医師による診断を受けることが義務付られているレベルだそうです。
75歳以上のうち、3万人もこのレベルということから、高齢者ドライバーの認知症問題の大きさを実感できるのではないでしょうか。
そういう意味では、75歳以上の認知機能検査を強化したことは、懸命な策といえそうですね。
高齢化による身体機能の低下
75歳以上高齢者ドライバーの交通事故増加は深刻な問題になっているようです。理由は色々ですが、その中の1つとして身体機能の低下が挙げられます。
身体機能の低下は、体の動きや体自体が悪くなることだけでなく、頭の回転が鈍くなりとっさの判断ができなくなることも当てはまります。
運転する人なら分かると思いますが、同じ道を走っていても毎回違う運転状況がありますよね。
急に子供が飛び出してきたり、工事で車線規制が入っていたり、その時々で様々な変化があるものです。
ある程度の年齢までは、脳の働きで対応できるのですが、高齢者は判断が遅れたり、できなくなったりするのです。
危ないと思う状況は、同乗者が気づくこともありますが、ドライバー自身がまず気づくもの。そう感じる機会が増えたら、無理をせず運転を諦めることをおすすめします。
高齢者ドライバー本人の過信
高齢者ドライバーは70歳からということでしたが、みなさんはどう感じたでしょうか?
昔は寿命も短く、70歳というとかなりのご高齢という印象がありました。実際、私の祖父母が70代の時は身体機能も衰え、いかにもおじいちゃん、おばあちゃんという感じだったのを覚えています。
でも、自分の親が70歳の時、白髪やしわは目立っていたものの、なんの不自由もなく生活出来、これと言った身体機能の衰えは感じていませんでした。
周りから若くて元気と見られ、本人自身も若さを過剰にとらえているのは、危険です。なぜなら、それだけで万全の運転ができるとは限らないからです。
私の父親も80歳を超えても若々しく健康的に暮らしています。それを過信してか、免許の更新をしたそうです。正直、以前より運転技術は衰えているので、家族としてはやめてほしいのですが
まとめ
高齢者ドライバーの3つの問題点をご紹介しました。
その問題は…
1. 認知症
2. 身体機能の低下
3. 本人の過信
運転は、自分が大丈夫と思っても、客観的に見て危ないことも多々あります。それに、自分1人だけで道を走る訳ではないので、自分の過失で他人を巻き込んでしまうこともあります。
利便性があるのでついつい車を使いたくなるのは分かりますが、誰にでも高齢者としてドライバーを引退する時がくることを忘れないでくださいね。